鏡餅なんて家に飾ったことがなかったのだけど、この歳になってくると「四季折々のしきたり」というのを大事にしたい気持ちが強くなってきている。
なので、鏡餅も家にセットしてあった。
縁起担ぎなんてつもりは微塵もない。ハロウィンの時、若者達が仮装に精を出し大盛り上がりするのと大差はない。 オッサンはオッサンなりに、日常の中に刺激が欲しいのだった。
その気持ちの表れが鏡餅であり、鏡開きだった。
そんなわけで、鏡開きのタイミングなんて正式なルールから大いに外れ、今頃になってようやくやっているありさまだ。
そもそも、「鏡開き」といったって、トンカチで叩いて餅を割る、なんてことはなく、ラミネートパックに充填された餅を包丁で割るだけだ。 風情というのは皆無だけど、それでも何か深く満足した。
七草粥を食べたことだし、次は節分か。
「恵方巻は流通業界の陰謀だからやりたくない」と思ってきたが、今年あたりは多分陥落し、ニコニコしながら恵方巻にかぶりついていそうな気がする。
(2016.01.17)
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