
お酒を飲まない僕にとっては無縁の場所だったけど、「もう一杯飲みたい」という連れを案内して訪れた。
10年以上ぶり。
銀座交差点から程近い場所にある、オールスタンディングのショットバー。
店名のとおり、全品300円というのだから驚愕だ。いったいどういう計算をしているんだろう?
狭くて急な階段を下りた地下一階という立地条件、狭い店内にキュウキュウのお客さん、ということで儲かりやすいのだとは思うが、いかんせん「フードもドリンクも、全部300円」だ。どんなに原価率が低くても、1品売れても利益は知れている。

店に入ってすぐのカウンターでチケットを買う。1枚300円。男性なら最低でも3枚は購入すること、というのがこのお店のルール。
トマトジュースを頼んだら、バーテンのお姉さんが自信たっぷりに作ってくれた。レモンを入れてタバスコを振るところまでは普通だけど、そこからハマグリの粉末エキスを入れ、ブラックペッパーを振りかけたのには驚いた。「アメリカでこういうのを見たことがあるので、まねしてみました」と微笑む。結構本格的だ。それでも300円。
買った3枚のチケットは、 ジンジャーエール ⇒ ピクルス ⇒ トマトジュース で消費されて終わった。 安いし、通いたいお店ではある。しかし、酒を飲まない人にとってはやっぱり無用なのかもしれない。ちょっと寂しく感じた。
(2017.03.30)
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