青山のカフェ、「カフェ キツネ」は隠れ家的なワクワク感があるのだ

カフェキツネ

平日夜、青山に用事があったので会社帰りでそのまま表参道に向かった。

所要まで少し時間があったし、同行する人との待ち合わせもあったので、東京メトロ表参道駅近辺で手ごろなカフェを探してみた。

そこで見つけたのがこのお店。「カフェ キツネ」。

表参道の交差点からほど近いところにあるという立地条件の良さと、何やら面白そうなお店の名前だったからここをチョイスしてみた。

店名の由来は後で知ったのだが、フランスのファッションブランド「メゾン キツネ」によるものらしい。まさかフランスから「キツネ」という言葉が逆輸入されてくるとは思わなかった。

恵比寿に、「INARI TEA」という日本茶をベースとしたドリンクを扱う喫茶店がある。これも素晴らしいお店なのだが、まったく関係はないようだ。

カフェキツネ

地図を見ながらお店を目指すが、変な路地に誘導される。

いや、「変な」なんて言ったらその路地近辺のお店に失礼だが、そう形容したくなるくらい「え?こんなところにカフェなんてあるわけないでしょう?」という道だ。

隠れ家レストランとか世捨て人がやっているのか?と心配になるような蕎麦屋とか、世の中には存在する。でも、人の交差点ともいえるカフェで、わかりにくい立地というのはなかなか驚きだ。最初、スマホのナビアプリが誤った誘導をしているのだと思ったくらいだ。

そんな心配をよそに、目的地に見える提灯。そしてそこには「cafe kitsune」の文字。あ、本当にここにあるのか。

おしゃれな人が行きかう表参道交差点から直線距離だとすぐそこ。でも、まさかこんなところに、という場所だ。「隠れ家的」という言い方をするとボキャブラリーの貧困さを露呈するようで嫌なのだけど、まさにそういうお店だ。

カフェキツネ

引き戸をガラガラ、と開けて中に入るスタイルのお店。

古民家を改築して作りました、という雰囲気ではないので、わざわざこういう建物をこしらえたのだろう、南青山の地に。

カフェなのだからあたり前だけど、居酒屋風ではない謎の店内だ。

デザインとか建築事務所がテナントとして入っています、と言われても不思議ではない。

友達とこのお店で待ち合わせだったから、中に入ることにしたが、そうでなければビビってUターンしてたかもしれない。案外僕はチキン野郎だ。

カフェキツネ

店内の様子。

トートバッグやTシャツなどのグッズも売られている。

お店にやってくるやいなや、それらのグッズを熱心に眺めているお客さんがいるので不思議に思っていたのだけど、ファッションブランドが運営するお店なのだから当然か。そのブランドが好きな人にとっては、興味深いアイテムなのだろう。

カフェキツネ

なんでか、19時過ぎのこの時間は客がゼロだった。

こんなイイカンジのお店で、世の人々がほっとくわけがない。偶然空いていたのだと思う。だからこそ、僕が入店をためらってビビったというのもある。

椅子や机は、あまり座り心地がよく作られていない。おしゃれ重視なのと、お客さんに長居はしてもらいたくないという考えなのかもしれない。でもそれでよいと思う。秘密めいた場所だけど立地条件はすごくいい。うっかりすると、ここでパソコンを広げて何時間も滞在、ということになってしまいそうだ。

さっとドリンクを飲んで軽くつまんでしゅっと立ち去る、そんな腰の軽さがこのお店にはふさわしい。

カフェキツネ

コーヒーのほかに、グリーンティーやジュースがある。お菓子もあるのだけど、夜になるとバータイムになるようで、お菓子の取り扱いはほとんどなくなっていた。そのかわり、お酒と簡単なつまみの取り扱いだった。

きつねの形を模した、「キツネサブレ」が食べたかったのだけど。それは今度お昼に訪問した時に注文しよう。

コーヒーはこのあとの用事で飲むことになるので、今回は目線をかえてゆずジュースを飲んだ。瓶と一緒に提供され、800円。味はまあまあ。

とにかく、雰囲気に圧倒されたお店。もちろん、事前情報をほとんど持たずに訪れたからこそのプラス評価は絶対にある。もしこの記事を読んでお店を訪れてみた人がいたなら、そこまでびっくりはしないかもしれない。

だからこそ、ネット情報というのはほどほどにしておこう、と自戒している。この情報過多のご時世、その気になればいくらでも事前にネタを集めることができる。そして「外れクジを引きたくないので、お店(や行先、体験)を厳選しよう」とする。その結果、ネットで見た情報をトレースするだけになってしまいがちだ。

それはそれで楽しいけれど、僕はできるだけ不確実性を大事にしたいと考えている。なので、ネットやら口コミやら雑誌やらで気になる情報をキャッチしたら、その店名や地名だけ覚えておいて、あとはできるだけ調べないことにしている。最近じゃ、どんなメニューがあるのかさえ知らないまま飲食店に入ることがあるくらいだ。

もちろん、大外れすることもある。でも、だからこそ刺激があて楽しいと僕は信じている。

(2019.07.30)

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