流行の予感らしい「台湾カステラ」を食べる

先日、タクシーに乗っていたら行列が出来ているお店の横を通り過ぎた。

なんだろう?と思っていたら、タクシーの運転手さんが

「最近流行りなんですよ。台湾カステラ、っていうらしいですよ」

と教えてくれた。

台湾カステラ?それ、聞いたことがない。新手の食べ物がいつのまに流行っていたとは。

しかもそのお店、ちょっとした郊外だ。駅前とか商店街といった場所ではない。それでも行列ができているとなると、穏やかな話じゃあない。

このお店オリジナルの商品なのかな、と思ってその日はやり過ごした。

2021年年末、ショッピングモールに行ってみたら、半分忘れかけていた「台湾かすてら」を売るお店を発見した。これが台湾かすてらなのか!てっきり、日本のカステラみたいに、レンガのような大きな形をしているのかと思ったのに、カジュアルに小ぶりだ。

いや、これが台湾かすてらの定義なのか、それともこのお店独特の流儀なのか、全然わからない。予備知識が全くないからだ。とりあえず、食べてみよう。

「甘さ控えめでふわふわじゅわっとした食感が特徴です」と自店舗のかすてらの特徴を解説している。ということは、一般的な台湾かすてらはもっと甘くてふわふわしていない、ということなのだろうか。

謎すぎるので、プレーンの台湾かすてらを頼んでみた。

サイコロ状に切られてカップに入っている。生クリーム添え。

見た目はスポンジケーキのようだけど、実際はもっとみっちりしている。また、日本のカステラより若干暗い色をしている。この写真のホワイトバランスが狂っているのではなく、実際にこういう色だ。

食べてみたら、本当に甘さ控えめで、生クリームをつけつつ食べないと物足りないくらいだった。そして、食感は「ふわふわじゅわっ」ではなく、うーん、なんというか、固くもなく柔らかくもない。

味も食感も、表現が難しい「微妙なライン」なので(まずい、という意味ではない)、言葉にしづらい食べ物だった。

台湾カステラってこういう食べものなのかー。最近はこれが流行りなのかー。と納得したようなしないような気分で、お店を後にした。この感じ、「マリトッツォ」を食べた時以上だ。

気になったので後で調べてみたら、この料理はオーブンで焼き上げる日本のカステラと違い、湯煎で加熱するという特徴があるそうだ。

できたては本当にふわふわで、常温になるとしっとり、冷やすとスフレのような食感に変わるのだそうで。ええと、僕らはつまりどの状態のものを食べたんだ?「しっとり」だろうか。

今度は焼き立てを食べてみたい。そうすると全く違った感想を持つのだろう。

(2021.12.30)

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