今日は山菜の天ぷらをひたすら揚げて食べる日

基本的に僕のふるさと納税は、「各自治体に1万円ずつ寄付。できるだけスーパーでは手に入りにくい、ちょっと珍しい食べ物を返礼品としていただく」という方針にしている。

一昔前は、モンベルのバウチャー(クーポン券のこと)をもらうことが多かった。今は総務省から「金券や換金性の高い商品を返礼品にするのはNG」という指導が入ったため消失したけど、結構な高還元率で寄付金がモンベルのバウチャーに化けたものだ。で、その結果僕の山用装備は上から下まで、キャンプ用品含めてほぼすべてがモンベル製に包まれてしまった。

今は「ちょっと珍しい食べ物」を返礼品として楽しみにしていて、寄付先の自治体について学ぶ良いきっかけになっている。

そんなわけで、春になると「山菜詰め合わせ」を届けてくれる自治体には寄付をするようにしている。昨年は岩手県八幡平市、今年は長野県白馬村。

山菜の天ぷらは僕の大好物だ。毎年自宅で盛大に山菜を揚げまくる日を設けたいと思っているし、できるだけそうしている。しかし、うっかりタイミングを逃す年もある。

だいたい2月くらいからスーパーの店頭にはふきのとうが並び始める。でも、高い。4粒で400円とかするので、

「もっと旬になると安くなるかもしれない」
「たらの芽が売られていない。どうせなら山菜が一通り売り場に並んでから、一気に買おう」
「ひょっとしたら今後ドライブして、どこかの道の駅に立ち寄るかもしれない。そこで格安で山菜が買えるかもしれない」

などと考えているうちに店頭から山菜一式が消えてしまう。かわりに豆ご飯用の豆が並べられていて、ガッカリする春先。

そんなわけで、スーパーで買う買う詐欺にならないよう、ふるさと納税の返礼品として山菜を送ってもらうのは良いアイディアだ。

天然ものなので、現地の雪解け状況や収穫量によって山菜の種類は変わるし、発送時期の確約もない。何がいつ届くかはお楽しみ、ということになる。

今回届いたのは、わさびの花、いら、こごみ、こしあぶらの4種類だった。

わさびの花といらはおひたしにするとして、こごみとこしあぶらは全部天ぷらにしちゃうことにキメた。

揚げて揚げて揚げまくる。

一度に揚げて油の温度が下がろうとも、鍋一面に具をどんどん投入してびっしりと覆い尽くさせる。まるで巨大なかき揚げを作っているかのように。

そしてどんどんバットに上げて、どんどん食べていっちゃう。天ぷら祭りの日は、とにかくせわしない。僕が酒飲みだったらもっとまったりとしたペースになるかもしれないけれど、酒を飲まないものだから揚げるわ揚げるわ、全く容赦しない。

弊息子タケが「おお!?」と天ぷらを指さしながら叫ぶ。見慣れない何かが出てきたからだ。

うん、息子よ、君にはまだ早いな。山菜の苦味が到底受け入れられないだろうし、そもそも君、上の前歯が2本、下の前歯が4本しか生えてないじゃん。つまり実質上下2本ずつの歯で食事をしなくちゃいけない。それじゃ、この天ぷらを食べてもおいしくないだろう。

ということで、大人二人でひたすらモクモクと食べ続けた。最期はいい加減てんつゆの味にうんざりしてくるくらいまで、山菜を食べまくった。

うん、これこそが春だなあ。僕にとっては。来年も山菜を食べよう。そのときは三人で食べられるだろうか。発注量をどうしよう。

(2022.05.02)

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