今更ながら、「焼肉ライク」に行ってきた

今更記事にすることじゃないけれど、一人でも焼肉が楽しめるチェーン店「焼肉ライク」に初めて行ってきた。川崎駅周辺でお昼ごはんを食べようとしたんだけど、土地勘に乏しく「これだ!」と思えるお店を見つけられなかったからだ。

「うーん、どうしよう」とこれから食べるご飯について真剣に考え始めてしまうと、そうやすやすと引き下がれなくなってしまう。あっさりしたシンプルなもの、では気がすまなくなってしまい、「ガツンと一発イケるやつ」を探し始めてしまう。

たとえば脂っこいのとか、辛いのとか、量が多いのとか。そういうのを探し始めると、ハードルがどんどん上がってしまう。たとえば「日高屋」で何か食べる、なんてのはありえない。日高屋が悪いんじゃなく、単に僕が「まだ見ぬ満足感」を求めてしまうからだ。

そこで目に留まったのが焼肉ライク。

これまでも一人焼肉のお店は、現れては話題になって消えていった。その都度、「焼肉はみんなでわいわい言いながら食べるものだ。一人で食べるなんてキモい」的な冷笑を浴びせられていたものだ。

しかし最近になってようやく、一人焼肉だっていいじゃないか!という雰囲気になってきた。コロナだから、という時代背景とは関係なく、「おひとりさま」が本当に世の中浸透してきたんだと思う。

「いきなり!ステーキ」がこういう「一人で肉を食う」文化を前に進めたと僕は思っている。しかし今や「いきなり!ステーキ」は微妙な存在になってきていて、時代の趨勢は激しいものだと思う。

※微妙な存在、というのは僕の個人的見解。

「いきなり!ステーキ」がそれこそ「いきなり肉を喰え」というスタンスで客の回転率重視なスタイルだったのに対し、焼肉はそういうわけにはいかない。自分で卓上で焼いて食べるからだ。どうしても客の滞留時間は伸びる。

厨房で焼肉を焼いて、それを客が待つテーブルに運んでくると、単なる「焼肉定食」になってしまう。それじゃ、焼肉屋としての醍醐味が損なわれてしまい、単なる定食屋になってしまう。やっぱりテーブルで焼いてナンボだ。

で、回転率が下がるけどお店は儲かるんだろうか?と心配になるけれど、比較的良心的な値付けにもかかわらずお店の数は増えている。今のところ大丈夫っぽい。そもそも焼肉というのは客に調理をさせる究極のセルフサービスだ。冷麺やらビビンパなどを出すフルサービスの焼肉店と違って、厨房設備がシンプルで出店コストが安くつくのだろう。

一人焼肉、とても満足した。客席が狭いとかいろいろ意見がある人もいるだろうが、僕なんかは「一人で焼肉を気軽に食べる、という選択肢を与えてくれてありがとう」という気持ちだ。しかも値段は手頃だし。

一方、これを食べていて残念に思えてくるのが、「いきなり!ステーキ」だ。これまでとても愛していたがゆえに、すぐにそっちに思いを馳せてしまう。

いきなり!ステーキは値段が上がってしまい気軽に食べられなくなった。なので、「じゃあ肉の量は多くするけれど、ライス・スープ・サラダはいらないや。肉単品でいい」と思うようになった。その結果何が起きたかというと、「これ、単にステーキを食べているだけじゃないか」という当たり前の悟りだった。

大きめのスーパーや肉のハナマサなどで売っている、塊肉を自宅で焼けばいい。当たり前すぎる結論にたどり着いてしまった。

焼肉の場合、「肉を網で焼いて、焼き立てを頬張る」という食の体験込みで楽しい。それにお金を払う価値がある。しかしステーキだと、焼けた肉をただただナイフとフォークで切って食べるだけで、自宅とさほどかわらないのだった。しかもワイルドステーキは特筆すべき美味しい肉ではないし。

焼肉ライクは今後も機会があれば使っていきたい。でも、円安や資源高という経済情勢を踏まえると、このお店も値上げを余儀なくされるのかもしれない。そうなったとき、シンプルな料理であればあるだけ、「自宅で自炊すればいいじゃん?」となってしまう。

(2022.05.08)

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