初台まで自転車を漕いで出会った食べ放題は素敵だった

何度かここで書いたと思うが、最近よく食べ放題のお店に行っている。

テレワークで自宅にばっかりいるので、スカッとしたい!という欲求が僕をそうさせる。

あと、食べ放題のお店というのは「インド料理店のナン食べ放題」「定食屋のご飯おかわり自由」「しゃぶしゃぶすき焼き/焼肉」を除くと、東京であってもそんなに多くはない。対象が少ない分、お店を選択してそこを目掛けて自転車を漕いでいくという動機づけになる。少々とおくても、電動アシスト付き自転車を借りてスイスイお出かけだ。片道1時間くらいなら、良い気分転換で全然許容範囲だ。

この日目指した食べ放題は、初台の東京オペラシティからやや北西に行ったところにある。商業地の余韻を残しつつの住宅地、といった場所で、住所は「渋谷区本町」になる。えっ、初台なのに地名が渋谷?と驚いてしまう。

話がずれるが、以前アワレみ隊のメンバーの一人が渋谷区本町アドレスに住んでいた。当時はそいつの家に行くのに、新宿駅から徒歩で20分くらいかけて歩いて行ったものだ。まだ都営大江戸線が開通していない時代だったから。

店名は「アジアンパーム」という。インド・タイを中心としたランチビュッフェを提供していて、お値段は驚きの1,100円。つまり税別1,000円ということだ。

このご時世、しかも東京という土地柄で1,100円で食べ放題というのはかなり安い。なので、クオリティについてはあまり期待しないほうが良いだろう、と思っていた。いまどき、ホテルの朝食ビュッフェをお願いしてもこれ以上の値段になることはザラだ。

それでもこのお店を一人で目指したのは、初台までサイクリングというのが自分にとってちょうど良い距離感だったのと、事前情報を見る限り値段不相応な品数とメニュー構成なので実物を見てみたかったからだ。

実際行ってみて驚いた。想像以上だ。これはすごい。料理がずらっと並んでいる様子を見て気持ちが高ぶる。

ずらっと、といってもながーいテーブルに料理があれもこれも、というわけではない。そこまで誇張する気はない。でも、1つの受け皿に2種類の料理のバットが収まり、下からカセットコンロで加熱されながら客の到来を待ち構えている様は壮観。俺の胃袋が火を吹くぜ、と思わず舌なめずりしてしまう光景だ。

しかも、安いビュッフェにありがちな、「サラダがあれこれスペースをとっていて、実際にがっつり食べられるメニューは少ない」ということがない。サラダもあるけれど、その他も主役級のメニューがあれこれ並ぶのが嬉しい。

そんなわけで取ってきたのがこれ。ナンは焼き立てをお店の人が持ってきてくれた。ナンは頼めばおかわり自由なのか、それとも別なのか不明だったけど多分おかわり自由だと思う。

ナンがあるにもかかわらずカレーがない写真だ。たぶん第二便に回されたのだろう。カレーをとらないかわりに右奥に麻婆豆腐が置いてある。ゴチャゴチャだ。

こういう時でもフライドポテトを食べやがりますか、と思うだろう?ああ食べるとも。なんだろうねフライドポテトの魔力。一服の清涼剤というか、食べると食欲がリセットされるというか。やっぱりお口直しとして、メニューに並んでいる以上はぜひ取っておきたい一品だ。

この写真に写りきっていないものも含めて、食べ放題で1,100円。これだけいろいろ食べられてワクワクさせられてこのお値段なら安い。都心からはちょっとだけ離れている場所だからこその値付けだろうか?

安い食べ放題だからといっても、客層は荒んでいない。全体的にのんびりとチルしていて、がっついているデブとかまったくいない。昼間っからランチビールを楽しんでくつろいでいる熟年カップル、おチビさん連れの外国人駐在員などが微笑みながらご飯を食べていた。

良い空間だ。サイクリングがてら、今度は家族で訪れたい。

(2022.07.17)

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