食べ放題が大好きな僕だが、中でもシュラスコレストランはワクワク感が素晴らしくて大好きだ。
食べたいときに限って肉がやって来ず、もうお腹いっぱいになたてきた頃に限って肉がドドドとやってくるなど、「どうもこのお店と僕は相性が悪いな」と感じるときもある。シュラスコは安くないお値段なので、こいう当たり外れに一喜一憂する。それも含めて、楽しい。
値段が安めに設定されているシュラスコレストランもあるけれど、僕の体験の範囲内だと値段と満足度は比例する。シュラスコという料理の性質上、肉を持って客席を巡回する店員をどれほど配置できるかがサービスの質を決める。
人件費、高いですよね。そりゃあ、低価格のシュラスコレストランだったら人の数は多くできないですよね。
そんなわけで、お値段が高いお店ほど、心ゆくまでシュラスコを楽しむことができる。
人件費抑制のために配膳・下膳ロボが飲食店で導入されはじめている。でも、さすがにシュラスコはロボットに置き換えられないだろう。だって、目の前で人が肉を削ぎ落とすのが売りの商売だから。すでに薄切りにされた肉をロボットが運んでくるんじゃ、趣旨が違ってくる。
バルバッコア。数あるシュラスコレストランの中でも結構いいお値段となるお店だ。その分、東京や品川といった日本を代表するターミナル駅の駅前にお店を構えていたりする。
このお店は値段が高いだけあって、サービスが充実している。テーブルに店員さんが肉を運んでくるシュラスコとは別に、サラダバーがついてくる。
「サラダバー」という名前から、レタスと、キャベツの千切りと、ミニトマトと、オクラくらいのシンプルなものを想像していると、実物を見てあっけにとられてしまう。とにかく、種類が多い。そして彩り豊かだ。
また、ブラジルならではの食材や調理法のものもあるので、「おっ、これはなんだろう?」と気になるものがいっぱいある。
そんなわけで、「まずは第一陣」と言いつつ取ってきたものがこれ。
なんともカラフルで、健康に良さそうだ。各自が使う取皿がビュッフェにあるまじき大皿なので、どすっとあれこれ入れることができる。これはありがたい配慮だ。ビュッフェに何往復もしていたら、離席中に肉がやってきて食べそびれてしまう。肉を待つ立場の僕らにとって、安易な離席は避けたいものだ。
「大盤振る舞いだなあ、さすが値段なり」と感心する。でもよくよく考えてみると、肉をがっちり食べられるよりも野菜でお腹いっぱいになったほうが、お店としてはありがたいのかもしれない。
特にフェイジョアーダ。豆で作られたブラジルのシチューだけど、これを食べるとてきめんにお腹がいっぱいになる。「せっかくだから」とつい食べてしまう料理だけど、フェイジョアーダで過去何度となく不本意なお腹いっぱいになってしまったことか。わかっていても、やめられず悔しい。
あと、バルバッコアではない別の店では、カレーライスをつい食べてしまう。このカレー、シュラスコで微妙に余った端切れ肉がドスドスと入っていて、肉だらけでうまい。でもカレーはカレーなので、これもお腹がいっぱいになる。
悔い改めて、「今日は絶対にサイドメニューは控えめにする!肉ばっかり食べる日だ!」と心に誓うこともある。でもそうすると、肉の塩っけがだんだんうっとおしくなってきて、あんまり満腹ではないのに「もう肉はいいや・・・」という気分になってしまうのだった。
(2022.07.14)
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