もはやこれは何を食べているのかわからない(肉なのか、野菜なのか、それともその下にある何かなのか)

いわゆる二郎系のお店。

最近はあちこちに二郎系ラーメンを提供するお店があって、その手の料理が好きな僕にとってはありがたい時代になったものだ。とはいっても、家庭持ちになってからはラーメンを食べる機会は殆どなくなってしまったけど。

「インスパイア」とか「系」という言葉をつけられて括られるラーメン店なので、どうやって本家ラーメン二郎に似せるのかという命題と、そこからいかに差別化を図るかという命題の2つが課せられる。求心力と、遠心力。

中には、ラーメン二郎とまったく同じメニュー構成オンリーのお店もあって潔い。

いっぽうで、この日食べたお店はすごかった。肉だ、肉が丸太のようだ。

いっとき、「食べ物を遊びにするな」と言いたくなるくらいもやしをうず高く積み上げた二郎系のお店が結構多かった。「野菜マシマシしてりゃそれっぽい」という印象が世間一般の認識でもあったからだ。しかし、もやしをそんなに食べてもうまいわけがなく、一体何をしにラーメン店に来てるんだ?と食べているうちに疑問になったものだ。

一方このお店は驚きの肉まみれだ。塊肉の『デカ豚』、丸めてスライスした『丸豚』、そして『ほぐし豚』の3種類の肉が入っているのが特徴だ。

そして中央にはうず高く積まれたもやし。麺?麺なんて全っ全見えないっすよ。それどころか、家系ラーメンを彷彿とさせる海苔までトッピングされている有様で。

もやしだらけのラーメンと違って、肉だらけのラーメンは気合が入る。なかなか麺にたどり着かないけれど、それでいいや、と思えてくる。肉を食べにラーメン店に来ました、と言っても過言ではない。今回僕は偶然このお店に入ったんだけど、当初の想定とは違った満足感で満たされお店を後にした。

(2022.08.04)

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