最近は感心するほどにベトナム料理のお店が増えた

中国料理店が東京界隈ですごく増えているのは今更言うまでもない。

繁華街ではない場所であっても、中国人による・中国人のための・中国の味の料理を出すお店が増えた。そういうお店は、そもそも店名さえ日本人にとっては読めない。

一昔前は、「店の中に入ったらメニューが読めない」というガチ中華が多かったが、いよいよ「そもそも店名さえ読めない」というお店が増えてきた。日本人にわかってもらおう、という気がそもそもない。

一方で、ベトナム料理店もしずしずと勢力を拡大している。気がつくと、僕の住んでいるエリアでも徒歩圏内に3軒だか4軒だか、存在する。ベトナム食材を売るお店の数はもっとある。

ベトナム料理のお店は、ベトナム人によるベトナム人のための・・・と開き直ったお店はまだそんなに多くない。日本人にも来てもらいたい、という雰囲気を感じるメニューや店名であることが多い。

あと、ベトナム料理が気に入って、お店を始める日本人店主もいる。

最近の僕は、食べログやホットペッパー、ぐるなびはほぼ使わない。Googleマップで地図をザーッと眺め、たまたま目についたお店に突撃するというスタイルをとっている。この偶然性が楽しい。

この日見つけたのは、住宅街の中と思しき場所にあるバインミー屋さん。荒川区町屋。

なにしろGoogleマップで発見しただけの、思いつきで訪れたお店。外観がどうなっているかとか、メニューがどうとか、そういうのはほとんど調べていない。

なので、一度は完全に店の前を素通りしてしまった。なんて地味な外観なんだ。店名を示す看板が出ていない。

看板のかわりに、黒板が店頭に出ていた。サンドイッチの「バインミー」は4種類、ごはんものの「コム」が3種類。

これが美味かった。むしろこういう地味なお店だからこその気迫。自信があるからこそ、目立たない外観でもやっていけるのだという。あと、「このお店のバインミーは美味しいらしいよ!」という先入観がまったくなかったからこそ、食べたときの満足感が高かった。

最近は口コミだのなんだのが先に目や耳に入ってきて、お店で食べるということが「口コミがあっているかどうかの確認作業」みたいになっている。いかに事前の情報を排除できるか?というのは僕にとって重要なテーマだ。その点、Googleマップはちょうどいい加減の情報量で、気に入っている。

とはいえ、最近はだんだんGoogleマップのコメント欄も食べログ化しつつある気配がする。お店の接客がいかに悪かったかを延々と書いている人とかいる。いずれは、「自分のブログから転載」という投稿やら、「どうもー、今日○軒目の○○を食べにやってきましたー」みたいな無駄にフランクな文章とか、そういうのがあふれるようになるのだろう。

(2022.11.11)

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