知っている人にとっては有名すぎる話だが、埼玉県の東松山市界隈で食べられる「やきとり」は、豚のカシラ肉が使われる。
「とり」じゃない。「豚」だ。
そもそも「カシラ」とはどこの部位かというと、ほっぺたのあたりの肉を指す。
そういえば豚って、特徴的な鼻に向けて長いほっぺたがあるな。なるほどここは盲点だ。
そんな「とりなのに豚」を焼いている東松山のやきとりには大変興味があったのだけど、まだ食べたことがなかった。東松山という土地に縁がなかったからだ。車を持っていた頃はあのあたりをウロチョロしていたけれど、やきとりを食べたらお酒も飲んでしまう。お酒を飲むとハンドルを握れないので、食べる機会がなかった。

今回、屋台で「東松山名物やきとり」の屋台が出ていたので、これ幸いと頼んでみることにした。もちろんお酒はなしだ。すっかり食べる機会を逃している間に、僕はお酒を飲まない人生に切り替わってしまったからだ。

これが東松山名物のやきとり。
見た目では、豚だか鶏だかわからない。味噌ダレがついているからだ。
食べると、確かに鶏とは違う味。ああ、ご存知豚さんの味。こんにちは。
濃い味付けで、まさに酒のつまみっていう感じ。お酒を飲む人にとって、この味はたまらんと思う。これ、お酒が飲めるうちに食べておきたかった。
(2022.11.12)
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