洋食店で唐揚げを頼む

洋食屋、といってもいろいろある。ランチ1,000円以下でハンバーグや揚げ物が盛り合わせになっている料理を食べられるお店がある一方で、一皿数千円するような敷居の高いお店まである。

今回訪れたお店は、だいたい一皿2,000円くらいからスタート、というお店だ。客として、料理選びは真剣だ。1品たりとも外れを引く訳にはいかない。

そうなると、必然的にお店の定番ともいえる料理を中心に頼むことになる。何度行っても同じことを繰り返す。だって、年に1度2度程度の訪問頻度じゃ、「前回アレ食べて美味しかったんだよな。また食べたいな」という希望を満たすだけで終わってしまう。

今回、敢えてど定番料理をはずし、「鶏の唐揚げ」を頼んでみた。

たかが鶏の唐揚げということなかれ、これ一皿で3,000円はしなかったけど、2,000円オーバーだったはずだ。ちょっとした勇気が必要なレベル。

こういう、「値段がお高いけれど料理も美味しいお店」ならば、鶏の唐揚げはどうなるのだろう?という好奇心からだ。ハンバーグとか煮込み料理は、お値段が高い洋食店は確実に非日常的な美味さを提供してくれる。では鶏の唐揚げはどうか?

食べてみて思った。うん、確かに上品でうまいんだけど、これだったらお惣菜屋さんの唐揚げでいいや、と。

たぶん、鶏の唐揚げは安い価格帯のお店で食べてもそれなりに美味しい、チートな食べ物なんだと思う。80点を取るのは比較的安くて簡単だけど、そこから90点、95点、99点・・・を目指していくと、とんでもなくコストが跳ね上がる世界なんだろう。

洋食屋で唐揚げを食べて、その違いをつくづく実感した。

(2022.12.10)

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