
過去にこのサイトで何度も取り上げたことがある、広島の汁なし担々麺。
最近は東京界隈でも汁なし担々麺を出すお店が増えた。でも、広島発祥の汁なし担々麺と比べて、僕にとってはしっくりこない。美味しいんだけど、広島風のほうがもっと美味しいと思う。
最大の違いは、広島の麺は素っ気ないということだ。一概にすべての店がそうなのかどうか知らないが、僕が食べたことがあるお店の麺はいずれも細く、ぼそっとした食感だったと思う。
一方、東京界隈で見かける汁なし担々麺は、麺が中太麺でツルツルもちもちしていたり、縮れていたりする。麺のインパクトがかなり強い。もっと色気のない麺のほうが、僕にとっては好みだ。
それもこれも、多分広島の汁なし担々麺は麺を食べた後に丼にご飯を入れ、わずかに残った具とつゆを絡ませながら食べるというやり方があるからだと思う。この「シメご飯」が大事なので、あんまり麺そのものが出しゃばってはいけない。麺を食べる料理だけど、ご飯にも華を持たせないといけないので、麺が色気がありすぎるとよくないのだ。
銀座にある広島県のアンテナショップ「tau」に行くたびに、「ああ、汁なし担々麺うまいなあ」とイートインの担々麺を食べる。
(2022.12.15)
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