インドカレー店に行くと、カレーが2種類盛り、3種類盛り・・・と値段が上がると皿数が増えるメニュー構成になっている。
お得感もあって、今回は3種盛りを選んでみた。
でも、食べている最中に思った。「3種類もいらないなぁ」ということに。
もちろん、種類が多い方が食べていて楽しい。でも、追加料金を払ってまでカレーの種類を増やす意味って自分の中にあるんだっけ?とつい冷静になった。1種類で良いのではないか、と。
昔は、「お店にあるカレー、全部持ってきて!と言えるくらい無茶ぶりを発揮してこそ漢(おとこ)」といった発想だった。
若気の至りだし、バブル時代の残り香を感じながら学生時代を過ごしてきた影響だろう。
でも今は「1種類でもいいんじゃないか」なんて日和ったことを考えるようになってきた。己の老いだと思うし、これが2020年代におけるSDGs的な世界観なんだと思う。
もちろん、そう簡単に「うん、1種類でお願いします」とはならない。煩悩は残っているので、「1種類でも良いと思いつつ、やっぱり2種類」くらいになる。でも、徐々に「マジで1種類でいいや」という気持ちに傾いていくと思う。
昔の僕は「無茶してナンボ」という言葉を標語にしていたけど、今、体で無茶すると怪我をするし、食で無茶するとその分まるごと体重が増える。「数日もすればなかったことになる」というのは若い時だけの特権だ。
たぶん、これから迎える50代というのは、僕にとって「煩悩と冷静の狭間で悩む」年代になるのだろう。
(2022.12.16)
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