コテコテの油

いしと一緒にサイクリングしている途中で食べたお昼ごはん。

お店選びをいしにまかせたら、一軒の中華料理店をチョイスした。

僕なら選ばないお店だ。

まずそうだ、とか値段が気に入らない、とかそういう具体的な理由じゃない。店頭に掲示されているランチメニューが「回鍋肉定食、麻婆豆腐定食、肉野菜炒め定食、レバニラ炒め定食・・・」となっているのは、どうもワクワクしないからだ。

でも、もちろんそれらの料理が嫌いというわけじゃない。むしろ好きな奴らだ。

好きだからこそ、ワクワクしない。「うん、おなじみのアイツラだな」と思うからだ。

だからこそ、いしに任せたお店選びでその手の中華料理店に入ったときは、「遠方まで来たのに、ときめかないなぁ」という気持ちもありつつも、彼女に感謝した。だって、自分一人じゃ入らないお店だから。こういう機会を与えてくれてありがとう、と。

こういうときだからこそ、野菜炒め定食を頼んでみる。

久しぶりに中華料理店で頼む野菜炒め。それはとても神々しく、光って見えた。

いや違う、テカって見えた。

やあ、これは随分テカってるな。野菜を一旦油通ししているのだろうか、油でコッテリしているぞ。

野菜を食べても全然ヘルシー感を実感しないというのが素晴らしい。ジャンクフードを食べている感覚。そして、キャベツ中心の野菜炒め定食に、キャベツの千切りサラダが付属してくるというのも、やっぱり素晴らしい。キャベツ三昧料理だ。

そしてご飯の盛りがやたらと良いというのも、やっぱり素晴らしい。久しぶりに、こういうガッという勢いがあるお店の料理を食べた。またしばらくこの手のお店とは疎遠になると思うけど、またいずれお会いしましょう。次はチンジャオロースー定食でも頼もうかな。

(203.01.09)

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