いつの日か僕が四川料理の味を本当に受け入れる時が来るのだろうか?

大塚駅前に、派手な看板を出している中国料理店がある。黄色い看板なので通りすがりでも「おっ!?」と印象に残るお店だ。

台湾無骨香脆鶏柳、という名前で、日本語でどう読めばよいのか、まったくわからない。読み方だけじゃない、内容すらわからない。同じ漢字文化圏の国なのに。

最近、こういう「日本人が理解できない店名のお店」が増えた。今後はもっと増えるのだろう。

何を頼んだのか、料理名は忘れたが、1,000円程度のランチだったはずだ。辛くて、しびれのある土鍋料理にご飯とスープと漬物、という構成だった。

この四川料理風の味付けの料理を食べながら、「いずれはこの味も、僕は当たり前のように食べるようになるのだろうか?」とぼんやりと考えた。

この麻辣味自体は、もちろん過去に何十回も食べてきた。なので、僕にとって珍しい味ではない。しかし、日本人の僕にとって、この味は何度食べてもやっぱり外国の味であり違和感が残る味だ。インド料理やタイ料理とくらべて、日本人の味覚と噛み合っていない。

「外国の料理を食べているんだ」というイベントだと思って食べれば、料理を美味しく食べられる。しかし、日常の食生活に溶け込むほどの味にはなっていない。

まだまだこれから、自分の身の回りにはこの料理をはじめとする海外の味覚が押し寄せてくるのだろう。10年後くらいには、麻辣味も当たり前に食卓に上がるような味覚に自分はなっているのだろうか?想像がつかない。

(2023.03.30)

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