ファミリーレストラン「ココス」で朝食バイキングを楽しむ

僕はビュッフェ料理が大好きだ。最近、以前に増して大好きになったような気がする。

僕は家事育児に忙しく、テレワークで家に閉じこもりがちになったせいで、昔と比べて食に対するチャレンジ精神が失われてしまった。あれも食べたい、これも食べたいという欲求があまりなくなり、美味しいものを食べたいという意欲も減ってきた気がしている。何を食べても、まあまあ美味しいと感じるからだ。

これは、僕の脳が老化して、ワクワクに対するセンサーが衰えたからなのかもしれない。

でも何よりも、2023年の今、うかつに美味しい料理を食べに行くとびっくりするくらい高い料金を飲食店に払わなくてはいけなくなったことが意欲の減衰に直結していると思う。

物価高のせいで、店頭に掲示されたメニューの値段を見て気持ちが萎えることが増えた。美味しいものを食べたいという僕の意欲と、お店の料理の値段とが僕にとって釣り合わなくなっている。

今でも周囲を見渡せば、ワンコインで食べられるファストフードのお店はあるし、中華料理店だと800円前後でランチ定食が食べられることがある。つまり、安い店は相変わらず存在する。しかし、僕は外食をするからには刺激が欲しい。ありふれた中華料理店で野菜炒め定食800円を食べるくらいなら、家で簡単に食事を済ませたほうがマシだと思っている。

じゃあ、僕にとって「刺激が得られそうなお店」を探すと、ランチでも最低1,500円以上を払わなくてはいけなくなるのが実情だ。珍しい料理、良い雰囲気の店構えなどを期待してしまうと、あっという間に料理の値段が高くなってしまう。これでは我が家の財力が続かない。

僕の中で外食する意欲が萎えつつある昨今、数少ないワクワクする要素が「ビュッフェ形式のお店」だ。

お腹いっぱい食べよう、払ったお金の元を取ろう、ということは全く考えていない。お店の中で「何をどの順番で食べようかな?」とこれからの作戦を考えるのがとても楽しく、それがワクワクに繋がっているのだと思う。

おかげで最近では、ビュッフェ形式のお店をよく探すようになった。

ちなみにビュッフェ形式のお店なら、僕の財布の紐はゆるくなる。ビュッフェで1,500円を越える料金は珍しくないけれど、「ビュッフェだからそれくらい払ってもいいや」という考えになる。つまり、僕は外食の出費が増えるのがイヤなのではなく、僕なりに独特な価値基準が存在する。ビュッフェなら僕はワクワクするので、エンターテイメント代も食事代金に含まれているという理解となりそれなりの出費が許容できる。

主に郊外のロードサイドに展開しているファミリーレストラン、「ココス」は朝食バイキングをやっている珍しいファミレスだ。お店によってはバイキングをやっていない場合があるし、週末だけ実施というお店もある。詳しくは公式サイトで情報を確認して欲しいのだが、このお店は780円~880円(東京都内にある店舗の場合)で朝食ビュッフェが楽しめる。

僕らが住んでいる家の近くにココスはないけれど、週末の朝にわざわざ時間をかけてココスに行ったことがある。四半期のうちに2回行ったくらい、このお店を楽しんだ。このお店のビュッフェは、料理の種類は多くないしオーソドックスな料理が並んでいる。でも、旅行でホテルに泊まったわけでもないのにビュッフェ料理が楽しめるというのは僕を大いにワクワクさせる。

こういうビュッフェで用意されているソーセージは、なぜか家で食べるものよりも美味しく感じてしまう。だから、ついついおかわりをしてしまう。そして、大して美味しくないことがわかっている焼きそばさえも、必ずお皿に盛る。テンションが上がっているからだろう。

ただ、短期間のうちに僕ら家族は二度もお店に通ってしまったため、飽きるのも早かった。パートナーのいしが「もう次はいいかな・・・」と言うので、たぶんこの先当分はココスに行く機会がなくなるだろう。

(2023.06.04)

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