【上野ガチ中華】地下にあるお店、香鍋坊でランチ定食おかず食べ放題

ガチ中華店の平日ランチ定食は、おかずがセルフサービスで食べ放題だぞ!・・・ということで、そういうお店を発見しては出かける日々になってきている。

テレワークで座ってばかりの後に、気分転換に食べまくる、というのは早死に一直線の生き様だと思う。でも、食べるって一番手っ取り早い刺激だ。つい、安直に食べ放題ができるお店を選んでしまう。

この日は、アメ横近くの「香鍋坊」というお店に行ってみた。ここも定食だと副菜が食べ放題になるらしい。

本当の店名は「香鍋坊」ではなく、簡体字のもっとややこしい漢字の店名だ。そしてこのお店の読み方は不明。もう、日本人に読んでもらおう・覚えてもらおうという気が全然ないらしい。

昔のジャパニーズ中華料理店って、「珍々亭」とか「珍万亭」とか、一度見たら名前を忘れないというお店が多かったが、それと比べるとなんとわかりにくいことか。

狭くて急な角度の螺旋階段を下った地下に、お店がある。

こういう立地条件だと、「うわあ、やばいなあ、やっぱりやめよう」と引き返せないので、ビビリの僕にとってはなかなか入りづらいお店だ。でも、腹をくくって中に入る。

なんとなく「中国人が営んでいる中国料理店って、雑然と物が置いてあって清潔感に欠けるのでは?」という先入観があるかもしれないが、もしそうだとすればそれは10年、20年前のイメージを引きずっている偏見だ。今のガチ中華店は、小綺麗なのが当たり前になっている。

最近になってニョキニョキとお店が増えているので、ガチ中華のお店全般に什器や店内が新しいというのもあるだろうが、来店する中国人の価値観そのものも変わってきているのだと思う。

このお店も、タブレットでメニューを見てオーダーするというスタイルになっている。

システムそのものは「撒椒小酒館」と全く同じものを使っていることが、UIからわかる。ただ、「撒椒小酒館」はファーウェイ製のタブレットだったが、このお店はメーカー名が不明だった。

Android的な中華OSが搭載されているタブレットのはずだが、どの程度のスペックの端末なのか気になる。中華タブレットは、値段がピンキリだ。安いものだと数千円から存在するが、その分あらゆる動作がモタモタして使いづらくなる。

お店に導入するタブレットの場合、当然価格を安く抑えたいだろうが、とはいえ客が写真入りメニューをサクサク見られないと商売にならない。なので、ある程度はメモリを積んでSoCのスペックがあるタブレットを使っていると思うのだが、どうなんだろう?

定食は一律980円だった。セルフサービスで食べ放題があることを踏まえると、とても安い。

ただ、高い料理も存在する。

「東北鉄鍋屯」というタブには、鉄鍋料理が並ぶが、値段は5,980~8,980円だ。

いわゆる東北農家鍋、と言われる料理で、僕は以前この料理を求めてわざわざ埼玉県の西川口まで遠征したことがある。気に入ったので、2回も。数年前までは西川口の特定店舗に行かないと食べられない料理だったのだけど、2023年となっては都内でも食べられるお店がちらほら出てきたようだ。嬉しいような、残念なような気がする。

「わざわざ西川口まで行って、ようやく食べられる珍しい料理!」ということでときめいた記憶があるからだ。

定食を頼んだ人が自由にとることができる料理。

品数がすごい。ご飯を除くと、9品が用意されていて、取り放題になっていた。これで980円はお得だ。

箸やおしぼり、水はセルフで。

料理の取皿が日本ではお目にかからないデザイン。

焼そばがある、というのが目を引く。あと、フライも。フライは2種類。

どの料理も、添えられているトングが妙に使いにくい。ガッツリ料理を取られないように対策された、飲食店向けスペシャルトングなのかもしれない、と真剣に考えてしまうくらい料理をちょっとずつしかつかめなかった。

軟骨とジャガイモ煮込み土鍋。

土鍋がきれいなので、おそらく盛り付け皿として土鍋が使われているだけで、これで煮込んだわけではなさそうだ。

料理一式並べて記念撮影。

こうやって見ると、どれがメインの料理なのかを見失ってしまうくらい、ビュッフェの料理が充実している。これで「定食」を名乗っているのだから、一体何がどう「定まった」食なのか、わけがわからない。

980円。PayPay払い可能。安い。

最近、お昼ごはんを食べ過ぎだなあ・・・と思いながら、まんぞくしてお店を後にした。

(2023.09.20)

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