東京都文京区にあるカフェで頼んだキッシュが、ようやく自分の中で「ああ、これだったら美味しい」と思える一品だった。
キッシュはもちろん昔から食べてきたが、食べるたびに2つの疑問を感じていた。
1.なんだか味が薄くてぼんやりした印象だけど、これで良いんだっけ?
2.崩れやすくて、食べにくいぞ。もう少し食べやすい固さにならないのか?
もちろん、この2つの要素があってこそ「キッシュ」という料理が成り立っていることはわかっている。しかし、もっと日本人好みなキッシュというのがあってもよさそうだ、と常に思ってきた。おそらく、塩っけを追加すると単なる玉子焼きとかオムレツになってしまうので、味のバランスを取るのが難しそうだ。
このお店のキッシュは、適度な塩気があった。そして作り置きしてあるキッシュを、オーダーが入るとオーブンで温めているのだろう。キッシュの表面が、キッシュっぽくないくらいにカリッとした食感に仕上がっていた。さらに、こじんまりしたサイズではなく、食べごたえがあるサイズ感が僕にとっては嬉しかった。
「そうそう、こういうのが食べたかったんだよ!」と思わず膝を打った、そんなキッシュ。
(2023.12.09)
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