久々の飲み会

ここ数年で、僕は人づきあいが随分と減ってしまった。

COVID-19の流行が一段落したこともあり、少しずつ人との交流を再開している。現在の僕は、フルテレワークで家に閉じこもって仕事をしているので、「人と会う機会を設ける」ということ自体が稀だし、そのやり方をすっかり忘れてしまった。どういうきっかけて人に声をかければよいのか、どう会食の場をセッティングすればいいのか、ノウハウを忘れてしまっている。

ちょっと前までの僕は、「これからはZoom飲み会の時代だ!」と意気込んでいた。しかし、今ではすっかりその意欲は失せてしまった。Zoomで遠隔の仲間と会話するのは楽しいが、その楽しさが熱量となり、また次もやろう!という盛り上がりには繋がりにくい。幹事役となる僕がテキパキと機械的に次回日程を決め、メンバー全体に周知をしないと自然消滅してしまう。

ごくたまに、外で飲み会の機会を設けることがある。その際、パートナーに早く帰宅して子どもを保育園から引き取ってもらうことをお願いしないといけない。そんな当たり前のことでさえ、ずっと在宅の僕にとってはハードルが高い。

そもそも、お酒を飲まない僕にとって、飲み会のセッティングというのはなかなか面倒なものだ。お酒を飲む人は、うまい酒が飲みたい、酔いたい、酔った勢いで朗らかにおしゃべりがしたい、というモチベーションが強く働く。一方で僕のようにお酒を飲まないと、モチベーションをなんとか絞り出さないといけない。

人と会うということを定例行事とし、「隔月開催にしよう」とか「四半期ごとに開催しよう」などと決めておいた方が何かと気が楽だ。「また今度ね!」と言って仲間と別れたが最後、その今度は僕が苦労してやる気を出さないと実現しないからだ。

それでもここ最近、飲み会のセッティングが少し楽になったなと感じることがある。それは、仲間がようやくLINEを使うようになってきた、ということだ。驚くべきことだが、2023年になってようやくLINEのアドレス交換をする仲間がときどきいる。これぞ団塊ジュニア世代ならではだ。

僕は早くからLINEによるコミュニケーションを希望していたが、「個人情報が漏れるんじゃないか」と言う人、「そもそもSNSはやらない主義だ」と言い切る人などが周囲に多かった。グループのメンバーのうち、一人でもそういう人がいると、結局日程調整が面倒になる。そのため、未だにメーリングリストを使っていた。COVID-19流行明けの2023年、ようやくそういう風潮が僕の周辺からは消えてきた印象だ。

(2023.12.20)

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