たまたま日暮里駅近くを歩いていたら、「SRR」という新しいお店を発見した。なんだこの地味な看板は?と思ってよく見ると、これがビルマ料理のお店。へえー、ビルマ料理のお店があるというのは驚いた。
もはや東京のいたるところがエスニックタウンと化しつつある。日暮里に関して言うと、外国人向けの日本人学校がいくつかあることもあって、ベトナム料理店やベトナム食材店が最近増えてきた。また、ガチ朝鮮料理、ガチ中国料理のお店も多い。しかし、ビルマ料理店というのは初めて見た。
それだけなら「まあ、いつかこのお店に行ってみよう」と思いつつ存在をすっかり忘れてしまうだけだろうが、「ランチビュッフェ1,500円」という言葉に惹かれた。へえ、ランチで食べ放題があるのか!ビルマ料理の食べ放題は見たことも聞いたこともないのでぜひ食べてみたい。
さっそく、パートナーのいしをたきつけて、家族全員で行ってみることにした。
若干薄暗い店内は、満席。そして客は全員ミャンマーの人で、日本人は僕だけだった。アウェイ感がすごい。
バイキングとはいえ、料理の数は多くない。5品とご飯。
料理の品数が少ないので、「お皿に何を盛ろうか?」と悩むことがない。一度に盛れてしまう。こんな潔いバイキングは久しぶりだ。
しかし、目の前の料理が一体何なのか、よくわからない。店員さんはネイティブの方で日本語が達者ではないので、細かいことを聞くことができない。食物アレルギーがある弊息子タケには、危なくてあれこれ食べさせることはできなかった。
テーブルにそうめんのような麺が置いてあったので、サニーレタスをお皿に敷き、その上に麺をのせてたれをかけた。すると店員さんは困り果てた顔をして、「それ、辛い・・・」と僕を止めた。聞くと、サラダにかけるものであって、麺にかけるものは別だという。
とはいっても、今更これを捨てるわけにはいかない。「まあ、いいです。辛いのは平気です」と店員さんに伝えても、店員さんはまだ困った顔をして「辛い・・・」と言う。実際辛かったけど、どう対処すればよかったのだろう。
それにしても、ドレッシングとしてサラダに辛い(ホット、という意味)たれをかけるのだな、ミャンマーの人たちって。
カウンター上の料理には、料理名が書かれた札などときのきいたものはない。なので何がなんだかわからない。
おそらく、料理皿の左上の豚肉の煮込みのようなものは「ウェッターヒン」というミャンマーのポークカレー。真ん中の黄色いのは不明。左の黒っぽいのは、カリカリに揚げた魚。まるでみりん干しのようだ。固くて、食べるとガリガリ音がする。魚の味は正直よくわからず、食感が強調された料理だ。
そして僕がミスった麺は、モヒンガーだった。なまずでダシをとったスープに米製の麺を入れた食べ物。
全体的に淡白な味わいで、かなり塩っ辛いという印象だった。それがこのお店特有なのか、ビルマ料理の特長なのかはわからない。面白いものを食べることができて、家族そろってとても満足している。おっと、1名、弊息子タケだけは「お腹へった」と言っている。彼には後で別のものを食べさせてあげないと。
(2024.02.03)
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