気がついたらランチに1,000円以上払うことに抵抗がなくなってしまった

この日のランチ、ミックスフライ定食。お値段1,200円。

最近の僕はランチに1,000円以上を支払っても大して驚かなくなった。これがインフレというやつか。

インフレというより、コロナ起因だと思う。コロナを契機にほぼ毎日テレワークの生活になった僕は、気がつくと朝から晩まで家にいるような状態になった。そうすると、当然刺激が欲しくなってくる。日常生活で手っ取り早く刺激を得るには、メシを食うに限る。その結果、ちょっと高くてもちょっといいメシ、珍しいメシ、気分がアガるメシを求めるようになっていった。

その結果がランチ1,000円オーバーだ。

まだ街を見渡せば、ファストフードのお店などで1,000円以下で食事を食べられるところはある。しかし、そういうお店は「せっかく自宅から抜け出して気分転換と憂さ晴らしに外に出た」僕のおめがねにはかなわない。

また、中華料理のお店などでは、2024年春時点でも800円程度でランチ定食を提供しているお店がある。でも、僕は「麻婆豆腐定食」や「青椒肉絲定食」などが食べたい気分じゃない。それだったら、自炊でもいいや、という気持ちだ。実際にはそんな自炊をお昼にはしないのだけれど。

ということで、僕にとっての平日ランチは、

1,000円以下のお店のメニュー → 自炊したほうがいいんじゃね?という自炊厨・原価厨的な発想で、選択できない
1,000円以上のお店のメニュー → 明らかに自炊では作れないクオリティや見た目になってくるのでオッケー
1,300円以上のお店のメニュー → 値段が高くてビビる

という発想に基づいて選択される。これが2024年3月時点における、世の中の物価&おかでんの経済感覚だ。

ちなみに、昔の僕は足立区、その前は葛飾区に住んでいて、そのときの物価は安かった。その後もっと都心寄りの、山手線にほど近いエリアに住むようになって、確実に食費は上がった。スーパーで売っている商品の物価が足立区よりも10円20円は高いし、外食も高い。そしてなによりも、都心近くに住んでいるとランチで利用できるお店の数が膨大になり、その結果「もっと美味しいものを」「もっとテンションが上がるものを」と己の欲望がインフレしてしまう。その結果、食費は高くなってしまう。

こんなことをやっていて良いのだろうか、と常に疑問と不安を覚えながら、メシを食べている。最近、キャッシュレス決済が当たり前になった分、お金を財布から出す「痛み」も感じなくなってきた。自分がゆでガエルになっていないか、警戒しながら日々を過ごしている。

(2023.03.01)

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