隅田川沿い、向島という場所に交通公園がある。
子供向けに自転車や三輪車を貸してくれ、車道を模したコースを自転車で走ることができる。途中には信号や一時停止記号があり、交通ルールを学ぶことができる。
弊息子タケに三輪車を学ばせようとしてこの地を2度ほど訪れたことがあるのだが、その際に交通公園の近くに「志゛満ん草餅」という変な名前の和菓子屋さんがあることに気がついた。
「じまんくさもち」と読むそうだ。
人気のお店で、開店とともに行列ができるという。へえ、そんなお菓子があるなら、交通公園に行く際には途中のオヤツ用に食べても良さそうだ。
朝9時から営業しているということだったので、9時過ぎにお店を訪れてみた。すると噂に相違なく、本当に行列ができていた。最寄りの駅からは相当遠い場所だというのに、びっくりだ。
草餅は、僕ら夫婦は好物の一つだ。
よもぎの風味がしっかりしたものが好きで、これまでのベストは柴又帝釈天の参道にある「吉野家」だった。吉野家の草餅は、本当に草を食べている感がある青臭さで最高だ。たぶん、嫌いな人は嫌いだと思うが、パクチーや春菊など癖のある食材が好きな人ならば大満足の品だ。
さてこの志゛満ん草餅はどうだろうか。
食べてみたら、吉野家ほどではないもののしっかりとよもぎの風味があり、おいしい。
そして何よりもここの草餅の特徴は、柔らかいということだ。雑に食べると、びろーんと餅が伸びてしまう。そして伸びた餅を救済しようとして手を差し出すと、その手もベタベタになる。
消費期限は当日限り。なので、実家帰省の折などに手土産にするのは難しい。
護国寺の「群林堂」の豆大福とか、実家の父母に食べさせたい和菓子は数多くあれど、「当日限り」「お店が遠い」「行列が長い」というハードルを前に頓挫している。
(2024.03.31)
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