大学時代、大阪に一風変わったうまいスープを出すラーメン店があるぞ!と知らされて食べに行ったのが「神座」だった。そして白菜からにじみ出る野菜の甘みのスープに驚き、「こいつぁすげえ」と感動したものだ。
今回久しぶりに、秋葉原のヨドバシカメラ1階に入店している神座でラーメンを食べた。
「野菜いっぱいラーメン」とかいう名前のラーメン。昔はこういう名前のメニューはなかったと思うが、どうだっただろうか。
4月から5月にかけての僕は本当に忙しくて、家族に自炊料理を提供する気力さえ失せていた。そのため外食がやたらと増えたのだが、外食になるとてきめんに野菜摂取量が減る。大人はともかく、3歳になる弊息子タケの場合は特に酷い。
メインディッシュとなる肉など、旨味の強いものをバクバクと食べ、ご飯を食べて「ごちそーさまでした」と言い放つ。野菜を食べない。家だと、彼用にカスタマイズした、摂取しやすい野菜料理を用意しているのだけど外食だとそういう親切さは少ない。
たとえば生野菜サラダなんて彼はほとんど食べないし、きんぴらとかひじきとかは、家で僕が作るものなら食べるけれど外食のものはしょっぱ甘くて食べようとしない。
外食が多くなるということは、大人の栄養管理もさることながら子どもに対してどうするか?という問題が切実だ。いっそのこと、毎日鍋料理にしたいくらいだ。鍋なら、彼は野菜を食べるからだ。
最近、中国人による麻辣湯(マーラータン)のお店が本当にあっちこっちにできている。しかし、3歳児に麻辣湯はちょっと口にあわないので食べさせられない。「一人ちゃんこ鍋の店(具はあれこれ1人前ずつ追加注文可能)」がたくさんあると嬉しいんだけど、そんなお店は存在しないのが惜しい。しゃぶしゃぶ・すきやき食べ放題の店が欲しいんじゃない。ちゃんと味付けされたお鍋のお店がいいんだ。
というわけで、「神座」では彼に麺とスープではなく野菜を主に食べてもらう食事とする。
(2024.05.12)
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