たぶんだけど、インド料理店に入って「美味しくない」と思ったことって、ない気がする。
そりゃ、1回や2回くらいはあったに違いないけど、記憶に残っていないレベルで、殆どない。大抵、インド料理に外れはない。
「味は悪くないんだけど、値段と釣り合っていない。高すぎる」
ということも殆どない。高級インド料理レストランならそういう事象が発生するかもしれないが、東京界隈にたくさんある町中のインド料理店は、大抵お手頃価格だ。しかもナン・ライス食べ放題だったりするし。
インド料理というのがそもそも美味いものなのか、それとも僕の味覚センサーが鈍いのか、それとも東京界隈のインド料理店のレベルが高いのか、理由はよくわからない。
北インド料理に対して、南インド料理は若干マイナーな存在だ。東京でも南インド料理を出すお店はそこまで多くない。値段は北インド料理店と比べて高い。いや、安く済ませることもできるのかもしれないが、ついつい「お子様ランチ的にいろいろ盛り合わさった『ミールス』」を選んでしまうので、結果的に千数百円という出費になる。
高くなる分、僕における味の評価も厳しくなる。でも、やっぱり「美味しいと思わない」とか「値段のわりに大したことがない」というお店になかなか出会わないので、つくづく不思議だ。やっぱり、もともと美味い料理なのかもしれない。
この日、虎ノ門にある「ナンディニ」というお店に行ってみた。口コミによると美味しいという評判だったからだ。
お店でミールスを食べてみたが、実際に美味しかった。値段はそれなりにした気がするが(忘れた)、これだけあれこれの料理が一つのトレイに盛り込まれていたら、そりゃ値段は高くなるよねと納得する。
ここで気がついた。そういえば、インド料理でまずいと思ったことは殆どないけれど、飛び抜けて美味い!と思った経験も少ないな、と。ジャパニーズカレーだと「うまい!」と思うことは時々あるけれど、インドカレーは南北問わず、あんまり記憶にない。
カレーって不思議な存在だ。
食べ歩きをしてみると、新しい気づきがいろいろ得られるのかもしれない。ちょっと今後検討してみよう。
(2024.07.04)
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