今どき東京に1,000円で食べられるランチビュッフェがあるのには驚いた【buffet du marche】

テレワーク三昧の日々。フルテレワークの仕事は、家事育児との両立にとってすごく便利で、我が家ではとても会社に感謝している。

とはいえ、寝ているベッドのすぐ脇に仕事机を置いているので、普段でも1日16時間くらい、ひどいときは20時間以上6畳一部屋の中だけで生活することになる。これは相当参る。というか、寿命が確実に縮む。

家にずっといると精神的に厳しいので、よく外部のコワーキングスペースに行って仕事をする。会社が提携しているオフィスだ。

そして、そのついでに外食して帰ることもときどきある。そこでよく対象になるのが、ビュッフェや食べ放題のお店だ。

別に腹いっぱい食べたいわけじゃないんだけどなあ、と毎回ボヤきながらお店を後にするのだが、とにかく「好きなものを好きなだけ!」というシチュエーションは家に閉じこもりがちな僕を外に誘う原動力となる。

本当はお昼休み、家でダラッとしながら前日のニュースでも眺めていたい・・・というときもある。そういうときでも、「まあ、とはいってもビュッフェで満腹にならなくてもいいじゃないですか。制限時間いっぱいまでいなくてもいいじゃないですか。気に入らなければ5分でお店を出るのも自由なんだし」と自分に言い聞かせている。

実際に「ほとんど食べずに、すぐにお店を後にする」なんてことはないのだけれど。

ビュッフェと聞いて静かにテンションが上がる習性は、昔の名残だ。今の僕にとって、腹いっぱい食べるというのは罪悪感のほうが強く、望ましいことではない。それでもビュッフェが好きだというきもちは未だに変わりない。昔染み付いた感覚というのは、年をとっても変わらないのだろう。

この日訪れたのは、大手町。皇居すぐ近くにあるパレスホテルの地下。

初めて訪れる場所だけど、ビュッフェレストランがあると聞いて、訪れてみた。

ビュッフェといっても、世の中には値段がピンキリに存在する。ホテルのメインダイニングでやっているビュッフェなんて、ランチでも5,000円を軽く超えてくるようなところがある。別に僕はシェフ自らが切り分けるローストビーフとかを食べたいわけではないので、そういうのはいらない。

「安く、それでもビュッフェ」というのが嬉しい。そんな都合の良いお店は滅多にないのだけれど。

でもこのお店には驚いた。えっ、60分のビュッフェで1,000円!?マジで?

「パレスホテル」というそれなりにお高いホテルの地下、という立地条件を考えても、ちょっと信じられない。なんでこんな突然変異が存在するんだろう?

お店の名前は、「buffet du marche」。ということは、ビュッフェ専業でやっているお店というわけだ。通常営業の傍ら、ビュッフェをやっているというわけではない。

驚いたなあ。

店の外から店内の様子がよくわからない、見えないという作りだったら、小心者の僕はビビって店内に入らなかったかもしれない。1,000円でビュッフェだなんて怖い、と思うからだ。

しかしこのお店は外からちゃんと中が見えるし、店内にいるお客さんは皇居散策を終えました、という雰囲気のマダムなどがちらほら。怪しいお店ではなかった。

ということで、全部の料理を一度に取ってきてしまった。これでこのお店の料理は全部(ドリンクは他にもコーヒーとかあるが、食べ物は全種類揃っている)。

野菜料理が多い。女性客が多いのは納得だ。どうしても価格重視のビュッフェとなると、野菜の種類と質が難しくなってくる。しかしこのお店、野菜が立派に豊富。

ついでにパンの種類も豊富で、「こうなったら全種類を一度にテーブルに並べよう」とした僕は、無駄にたくさんのパンを食べることになった。しかもカレーライスも。

そんなわけで、せっかくのビュッフェだったけど、二度目のおかわりに行くことなく、今テーブルに乗っているこの料理たちを全部食べてごちそうさまになった。パンとカレーで炭水化物多めの食事となったので、「ガッチリ食べたァァァ」というビュッフェならではのドスンと胃袋に溜まった感じはあまりなかった。

作戦失敗といえば失敗だが、まあ、これ以上カロリーを摂取するのも良くない。これで良かったと思う。

パレスホテルは大手町の端っこにある。地図で見ると東京駅からすぐそばに見えるのだけど、なにしろあの界隈は1ブロックがデカいし、ビル1棟もやたらデカい。案外現地にたどり着くまで時間がかかってしまう。なので、お店の場所という点ではリピートはないかもしれない。でも、そういう場所に、1,000円ビュッフェがあるというのは驚きの事実だった。

(2024.09.04)

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