JR常磐線各駅停車の駅で、東京最後の駅である金町。
何の気なしに地図を眺めていたら、最近閉館したイトーヨーカドーの近くにモツライスのお店があることに気がついた。
店名は「にんにくモツライス本店」。うまそうだ。
その名前だけにつられて、小岩から自転車を漕いで金町まで行ってみた。

このお店は、シンプルにモツライスのみのお店だった。入口に食券機があって、そこでモツライスを買う。
小・中・大の3パターン。800円、900円、1,000円という非常にわかりやすいメニュー構成だ。
これが牛めしの松屋みたいにあれもこれもと欲張ったメニューがあったら、僕はわざわざ食べに行こうと思わなかった。シンプルなメニューだからこそ、バーンと僕の心に訴えかけ、「だったら食べてみよう」という気になった。
このお店、「モツライスだけ」で今後も商売が成り立つのかどうかはわからないが、不安になってあれこれメニューは増やさないでほしい。選択肢がすくない店のほうが、僕にとっては敷居が低くて好きだ。
といっても、まったく選択肢がないわけではない。
入口入ってすぐのところで食券を買ったら、その場で厨房にいる店員さんに食券を渡す。そして、店員さんに聞かれるままに、
「ネギを入れるかどうか」「にんにくの量はどうするか」「辛みを足すかたさないか」
を答えればオッケーだ。

写真は「モツライス 大」。ネギ、にんにく、辛みを足してもらっている。
結構なボリューム。モツ250グラム、ライス400グラム。重量はちゃんとはかりで計測している。
ラーメン二郎ばりに生の刻みにんにくが添えられるので、食べるとかなりパンチの効いた味になる。そしてそのまま帰宅したら、家人に「くさい」と指摘され、近寄ることを拒否された。それくらいフレッシュなにんにくだ。
もつライスは、みたまんま・想像したまんまの味と食感。柔らかく煮込まれていて、ご飯とよく絡む。やや臭みがあると感じたが、牛丼よりもモツライスのほうが美味しいと感じる人もいるだろう。僕としても、この味はとても気に入った。
もちろん、大手チェーンの牛丼と比べると割高だ。とはいえ、「大」を頼んでバーンと胃袋に肉と米を入れる快感、そしてその後訪れる満足感は牛丼屋さんで特盛を食べるよりも強い。これはとてもいい。
機会があれば、また訪れたい。写真を見た3歳の弊息子が、「いいねー、いきたいねー」と言っていたということだし。
(2024.10.17)
コメント