池袋西口に用事があって家族で訪れた。
あまり時間がない中、駅前近辺で何かお昼ごはんを食べよう・・・となったとき、たまたま見つかったのが豚汁定食のお店だった。そんなのがあるのか!初めて知った。
池袋のまさに駅前。ロータリー向かいにあるマクドナルドよりも近い場所に、このお店はある。店名は「ごちとん」というらしい。
タッチパネル式の自動食券機やオリジナルロゴ、オリジナルロゴが貼られた卓上調味料ボトルがズラリと並ぶ様子からして、どこか大手外食店の資本が入っているらしい。新進気鋭ながら用意周到感が強いお店。(後で調べたら、実際そうだった)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001016.000032350.html
狭い雑居ビルの2階にお店を構えていて、客席は多くない。そのため、週末のお昼時だと店の外に行列が出来ていた。
「たかが豚汁定食、料理の提供は早いはずだし、客が食べるのも早いはず」
と思っていたが、想像していたよりも客の回転は悪かった。それもその筈、客の多くは女性客で、会話を楽しみながら食事をとっていたからだ。
これって、すばらしいことだ。高速道路サービスエリアの豚汁定食といえば、男たちが慌ただしくガガガッと腹を満たす食べ物、というイメージだ。一方このお店は、女性も楽しめる、新しい価値観を提供している。

で、その「女性をも魅了する豚汁定食」がこれだ。
ラーメンを入れるような大きな丼に豚汁が入っている。豚肉だけでなく、野菜や豆腐もしっかり入っている。
これが「ごろごろ野菜のごちそう豚汁セット」で、979円。
それにアジフライを追加して、合計1,111円。
「ランチで1,000円超え?高いよ」とは言わせない、納得感のある内容になっている。量も、内容も。
こりゃあうまいところを突いたな、と思う。お腹を満たしたい男性も満足、ヘルシーなものを食べたい女性も満足だ。
それにしても時代は変わったな、と思うのが、自動食券機が導入されているお店で、税込価格が1円単位の端数ということだ。現金決済を

一方、とうもろこしが大好きな弊息子タケは、味噌バターコーン豚汁定食が食べたいという。
なんだそれは。味噌バターラーメンなら知っているが、味噌バターコーン豚汁とは。お値段は税込み1,056円。
届けられた豚汁を見て、家族3人共笑ってしまった。
丼いっぱいにコーンが敷き詰められ、バターの塊がどすんと載っていたからだ。
味噌バターラーメンでもここまでとうもろこしはトッピングしないぞ?この潔さはすごい。
こういうガツンと感も、男性は好きだ。女性がこのビジュアルを好むかどうかはわからないが。

コーンの下には、もやしをはじめとする野菜がぎっしり入っていた。思わず「おう」と声が出る。
確かに、そりゃそうだ。
ラーメンだと、スープの中に麺が入っている。その麺を土台として、その上にコーンなどのトッピングが積み上がる構成になる。
豚汁で、具がスカスカだったらどうなるだろう。きっと、コーンは味噌汁の中に沈む。見栄えが悪い。なので、こうやって「どっさりコーンが盛られてますよ感」を出すためには、その下に愚直なまでに具がミッチリ入っていないといけないのだった。それがもやし。
豚汁の味噌汁は麦味噌または米味噌から選ぶことができる。このカスタマイズも楽しい。
また訪れたいお店だ。
(2025.01.18)
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