
今年も、実山椒の季節がやってまいりました。
どこでも売っているというものではないので、御徒町の吉池に買いに行く。ここなら、この時期ならばバーンと売り場を展開して僕の到来を待っていてくれる。
ものすごく手間がかかる食材だけど、年中行事だから、と懲りずに毎年自炊している。
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昨年は、味の濃い佃煮を作ってしまい、失敗。今年は薄味を心がけよう。

ということで、ちりめん山椒を作ってみた。
まず山椒の実を下ごしらえするのに数時間を要するのだけど、週末に弊息子タケと二人がかりで、頭をつきあわせて山椒の実に付いている小枝をむしっていた。
まるで昔の人が裁縫や編み物をしながらよもやま話をしている光景みたいだな、と思ったので、タケに「最近の保育園はどうだ?楽しいか?」などと聞いて親子水入らずの時間を過ごした。
出来上がった実山椒を、醤油やみりんで含め煮にしたちりめんじゃことあわせる。うん、今年は昨年のようなどす黒い代物ではなく、食べ物としてちゃんと成立した。
試しに食べてみると、山椒の青々とした香りと辛味が美味。良い出来上がりだった。これ、食べないなら早く冷凍庫に入れておかないと、香りがどんどん飛んでいってしまう。僕の悪いクセで大量にちりめん山椒を作ってしまったので、どんどん冷凍しておこう。
弊息子に、「ごはんにかけて食べると絶品だぞ」と教えこみ、食べさせてみた。すると、やっぱり4歳児に山椒はからすぎたようだ。「あああ」と叫び、水をゴクゴクとのみ、それ以降は一切ちりめん山椒に手をつけようとしなかった。残念だ。
「でも、来年も一緒に山椒を作りたい」と言ってくれたのは救いだ。来年も、親子水入らずの時間を山椒と共に作りたい。
(2025.05.31)
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