「GreenFarm水耕栽培の記録」で書いた、「リビングで野菜の水耕栽培」第二弾。
第一弾は「ジェンティリナグリーン」という、サニーレタス系の野菜を育て、一ヶ月でワサワサと育った。で、それをモサモサとひたすら食べ続けた。
日々成長していく様を観察するのはとてもおもしろく、高かったけど買ってよかったと思えた品だ。ただし、植物の成長を眺めている自分は、その分老いが進んでいる・・・と自己嫌悪に陥りそうになるので、決して「癒やし」「励まし」ツールにはならない。その点は強調しておきたい。
あと、野菜そのものは大してうまいものではない。やはり水耕栽培の限界だ。成長はするけど、味わいが欠けていて物たりない。「野菜を収穫すること」が目当てなら、その人に「買わない方がいい、やめとけ」と忠告する。それくらいのレベル。
ジェンティリナグリーンの収穫がすべて終わったところで、第二弾の野菜を植えた。今度は、一度に二種類の野菜を育てることにした。そうしないと、一度に種を蒔いて一度に収穫時期が来て、こっちがてんてこ舞いだ。
2017年6月24日時点のGreenFarm。
左半分が「わさび菜」。右半分に僕が愛してやまないパクチーを植えた。
パクチーは同時期、プランターに植えていた。しかし、風雨にさらされると案外もろく、途中で枯れてしまった。とても残念だ。しかし、GreenFarmなら安定して育ってくれるので安心だ。
もうこの時点で収穫しても良かったのだけど、日々成長を暖かく観察していると情が湧いてしまうのだった。ついつい、「後もう少し」「今日はなんか気分じゃないな」とか理由をつけて、収穫を後へ後へと回してしまっていた。
2017年7月8日時点。先ほどの写真から2週間以上経過している。
もちろんこれまでの間、ぼちぼち収穫はしていた。しかし、一人暮らしで「わさび菜」「パクチー」なんてそんなに大量消費するものではない。情が湧いて収穫がチンタラしていたせいもあるけど、それ以前に収穫が追いついていなかった。
いつしか、背が伸びたわさび菜やパクチーはケースの天井に当たるようになり、LEDの熱にやられて葉っぱが黄ばんでしまった。いくらなんでもさすがにやばい。ゴッソリと一気に収穫して、ワッサーと一気に食べられる料理を何か考えないと。
すると、職場で隣の席に座っている女性社員が気を利かせてくれて、パクチーを大量消費できるレシピを見つけてきてくれた。
「パクチーと春菊のサラダ、というのがありますよ」
えー。
ただでさえ癖が強いパクチーに、負けず劣らず癖の強い春菊を合わせるの?それ、むちゃくちゃな気がする。味が喧嘩して、匂いも青臭くて卒倒しそうになるんじゃあるまいか?
「味付けは?」
「ワインビネガーとごま油、だそうです」
ますます想像がつかない。イタリアンドレッシングくらいならまだ想像がついたけど。
教えて貰ったレシピを確認してみたけど、確かに大量消費&シンプルなものだった。これなら一気にパクチーを食べられそうだ。うまいかまずいか想像がつかないけど、試してみよう。
で、作ったのがこれ。なんじゃこりゃー。
ボウルいっぱいの春菊と、パクチー。
春菊をスーパーでひと束買ってきたのだけど、どうもGreenFarmで収穫できるパクチーの量とバランスが悪い。なので、ついでにスーパーでパクチーを追加購入した。なんのためのGreenFarmなんだか、わけがわからない。
ついでに、わさび菜も入れちゃえ。在庫一掃だ。
それにしても、彩りが皆無。ひたすら、緑づくし。パプリカとかで黄色や赤を混ぜたくもなるけど、むしろここまで緑色をしていると潔くてワクワクする。しかも、見ろ!大きなボウル一杯だぞ?食べごたえ、ありまくりだ。
ワインビネガーが家にあると思っていたけど切らしていたので、バルサミコ酢にした。それにごま油とえごま油を足し、塩コショウで味付け。
食べてみたけど、思ったよりもくどい青臭さがなく、とても美味しかった。収穫したてのパクチーはとても香り高く、低音を奏でる春菊、高音を奏でるパクチーとすっかり役割分担を果たしていた。そして不協和音としてわさび菜が混じり、これはこれでイケるじゃないか!という驚きのサラダに仕上がっていた。
ただ、美味いとはいえお店に出せるレベルじゃないし、人にオススメできるものでもない。ただただ、個人的秘密の趣味として、ボウルを抱きかかえながらムシャムシャと青い葉っぱをかじる、そういう楽しさがある。
GreenFarmあってこその、山盛りサラダだった。・・・でも、かさの半分くらいはスーパーで買ってきた野菜だったんだけどね。
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