若手アーティスト達の作品が多数展示されている。
面白いのが、ギャラリー単位で出品されているということ。
最近になって知ったのだが、こういうアートの世界って、ギャラリーがアーティストを「お抱え」するのが通例のようだ。で、作品の販売やアーティストのマネジメントをギャラリーが行う、と。芸能プロダクションみたいなものか。
作品はどれも面白い。ポジティブな作品だらけで、見ていて本当にワクワクさせられる。希望と活力が貰える感じがした。
現代アートにしろ伝統的なアートにしろ、「もっと勉強しなさい」と見る者に語りかけるような、そういう印象を受けることがある。でも、ここに展示されている作品群は、作品の背景抜きに「見て楽しいもの。刺激があるもの」を指向しているようだ。それが、嬉しい。
石川県の陶芸家集団が作った、お皿を壁一面に並べて木の形にしている作品が面白かった。
作家さん曰く、木の中央に漆を塗った皿を配置し、それが木全体に命を与えているのだと。全体で見てもいいけど、個々の皿はそれぞれ料理を盛って使う事もできる。用の美だ、と。
「えー、こんないびつな形をして、でかい皿なんて実際に料理の盛りつけには無理っす。だいたい、食器棚にこんなん、入りませんよ」 と言いかかったが、やめた。無粋ってもんだ、それは。
こういうアートを買う金持ちの場合、庶民が使うような食器棚とは別次元のものを持っているのだろう、きっと。
(2013.11.02)
コメント