竹芝の倉庫跡に作られただだっ広いギャラリー、「Gallery916」。
ここを訪れるのは二度目。 最近、このように「二度目の訪問となるギャラリー/美術館」がぼちぼち出てき始めた。 それだけ、季節は移ろっているということだ。
そういうのを目の当たりにするにつけ、少し焦りを感じる。この間、自分は何か進歩があったのか?と問われているような気がするからだ。
展覧会の名前通り、著名人のポートレート写真が並ぶ。 「プロの写真とアマの写真の違い」について、何度も触れてきたが、この作品はそんな論争をすっ飛ばす凄さがあった。とにかく、写真から伝わってくる迫力が半端ない。
北野武や市川海老蔵といったその時々の旬な著名人を被写体に選んでいるから、ではない。その人が持つぎらっとした凄みが、写真にモロに伝わってくるのだ。これはどう逆立ちしたって、素人が撮れるものじゃない。 圧倒的存在感。 ひたすら感心させられる展示だった。
ちなみに作品は1点30万円。 うーん、値段はともかく、こういう著名人写真を家に飾るって、どういう家なんだろう。ちょっとインテリアとしては想像しづらい。
(2013.11.12)
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