ジョセフ・クーデルカ展@東京国立近代美術館

皇居にある東京国立近代美術館は、金曜日だけ夜の8時まで開館している。

最近、こういう形で開館時間を延長してくれる美術館が増えてきているので嬉しい。 会社帰りにアートとふれあうってのは、東京界隈に住む人ならではの贅沢。

ジョセフ・クーデルカは今日を代表する写真家の一人なんだそうだ。 チェコスロバキア出身。 ワルシャワ条約機構軍が「プラハの春」でプラハに侵攻した際の写真が著名。

280点もの白黒写真の展示は、どれも生きるって大変だな、という悲哀を感じさせる。 ジプシーの生活を捉えたもの、イスラエルの風景などが特に印象的。

人間の生きざまを捉える様は、NHKスペシャル「映像の世紀」の映像に通じる、冷淡さと克明さを感じる。かといって、クーデルカは被写体を突き放しているわけでもなく、かといってシンパシーを感じているわけでもなさそうで、その微妙な距離感が見る者をあれこれ感じさせる。

(2013.11.22)