
先日訪れたROPPONGI HILLS A/D GALLERYを再訪。
Wisut Ponnimitの漫画、「マムアンちゃん」の絵がとても気に入ったので、引っ越し先の部屋に飾ろうと思ったからだ。
やっぱり、一人暮らしの家に飾るのはポップなアートがよいと思った。 西洋の風景画とか、日本の水墨画とか飾っても場違いだ。6畳とか8畳とかの部屋で生活のすべてを賄っているんだから。
寝起きしたりパソコンいじったりご飯食べたりしているところで、高尚な絵はそぐわない。 とにかく、元気が出る絵が欲しかった。そんなとき、マムアンちゃんの絵はちょうど良かった。
当初から買おうと思っていた絵は、あらためて見てみるとちょっとサイズがでかかったのと、思ったより地味で冗長な印象を受けたのでやめた。そのかわり、一回り小さな絵を買った。
タイトルは「You said its ok,so I think its ok.」という。タイトルも僕好み。 僕にとって、生まれて初めてのちゃんとしたアート作品購入が、これとなった。
これまでも、ミュージアムショップで印刷ものの絵を買って部屋に飾っていたことはあった。でも、今思えばどーでもいい風景画や肖像画だった。「美術品(のレプリカ)を買っている俺って知的でかっこいい」と思っていたのかもしれない。少なくとも、心底アートを楽しむための購入では、なかった。
今回の引っ越しで、それらの絵は全部処分した。何も心に響かないから。
絵の購入を申し込んだら、実際にモノが届くのは一ヶ月とか二ヶ月先のことだと勝手に思い込んでいた。 しかし、「エディション7でしたら、お持ち帰りいただけます」と言われ、そのまま倉庫から実物が出てきた。なんだ、案外気軽な買い物なんだな。 「エディション7」というが何をさすのかと思ったが、どうやら7番目の作品、ということらしい。
購入した作品はリトグラフで、限定50部になっている。展示されている作品は1番目のもので、絵の下に「1/50」と鉛筆で記されていた。で、今回僕が購入したものには「7/50」という記述があった。7番目に刷られたものなのだろう。ラッキー7だからちょうどいいや、と思い納得した。
クレジットカードで購入。
美術品を買うという過去にない行動パターンなので、カード会社から「カードが盗まれて他人に使われていませんか?」と電話がかかってくるかもしれない、と身構えたが、さすがにそれはなかった。 あれだけたくさんアートを見てきて、結局漫画に落ち着くのかよ、と馬鹿にされそうだが、それで何が悪い。納得の上での今回の購入だ。
(2013.12.10)
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