
カメラマンとして有名なアラーキーの個展。
雑誌『週刊大衆』の連載企画として15年に渡り撮影をし続けている『人妻エロス』に掲載された作品を中心に展示されていた。
僕にはこの写真にはエロスを全く感じなかった。正直、美しくない。たるんだ腹、垂れた乳、老いた顔・・・。 でも、これがリアルな女性の姿なのだろう。
グラビアばっかり見慣れているけど、女性がそんな状態なのは極まれな状態。選ばれた人による、一番キラキラしている瞬間のものだ。 でも現実は、アラーキーが撮るような女性が圧倒的多数なんだろう。 そう思えば、この写真群がとても味わい深く感じられた。 現実って、こんなものだ。2次元とかアイドルだけが女性じゃない。
それにしても、男っていうのは本当に「女性のこと」を知らないものだな。裸という視覚情報でさえ、そうだ。
(2013.12.14)
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