
「写真雑誌の軌跡」を展示している同じ建物で、無料公開されていた展示会がもうひとつあった。
せっかくなので、ノーマークだったけどこちらも見ていくことにした。
土門拳らによる、報道写真を撮影する製作集団「日本工房」の作品を紹介する展示。
ちょうど来週、同じく日本工房に所属していた名取洋之助の展覧会を見に行く予定になっているので、格好の予習となった。
1930年代の日本を切り取った写真。とても80年以上前とは思えないくらい生き生きとした内容。
この当時の写真って、どうしても戦争ものが多くてうんざりだったのだが、戦争以外のものも多くて感心させられた。
古い写真って、どうしようもなく古臭くって、今日世界とはパラレルワールドじゃないかと思ってしまうことがある。現実感がない。でも、ここに展示されているものは、やっぱり昔と今ってつながっているんだ、と当たり前のことを再認識させられる、そんな印象を受けた。
(2013.12.15)
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