
パン屋の看板になる絵が並ぶ。

描かれている人物は、小学生が書くかのような幼稚性を含んだもの。何も知らずに訪れた僕は、この絵を見て「えっ!?」と驚いてしまった。なんだこれは、と。

でも、もちろん絵が下手なわけではなく、ヘタウマでもなく、明らかにうまい。子供の絵のように見せかけておいて、結構見入ってしまう魅力が作品にはあふれている。こりゃあ、いいぞ!

会場内では、コックコートとコック帽をかぶった作家自らが、客前で大きな絵を描いていた。子供っぽい絵柄が緻密に描かれているという不思議な空間で、客はじっとその絵を見入っていた。
(201401.13)
コメント