Sunday B. Morning展@ROPPONGI HILLS A/D GALLERY

六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで「ラファエル前派展」が開催中。しかし会社帰りに訪れてみたら、この日はギャラリーが早仕舞いでもうやっていないとのこと。 これには参った。

ならば、別の日に訪れようと思っていた、森美術館の「アンディ・ウォーホル展」に鞍替えしよう、と思ったら、チケットセンターのお姉さんは先回りして「森美術館も今日は閉館しております」と。あらら。

折角六本木まで来たのにタダでは帰れない、ということで、ROPPONGI HILLS A/D GALLERYに立ち寄り。ここだったら何かやっているだろう、と思ったからだ。

O JUN DaDa児 展

開催中だったのは、「Sunday B. Morning展」。 Sunday B. Morningについては初めて聞いたのだが、こう解説されていた。以下転載。

ウォーホル自身が関わったコピー版とでも言うべき作品が、Sunday B. Morning。 マリリンやフラワー・シリーズの初版はアメリカで大成功し、ウォーホルはヨーロッパでも展覧会を開催します。そのとき、ドイツ人とベルギー人の版元からヨーロッパ版の制作を持ちかけられますが、ウォーホルはその企画を断ります。 しかし、ヨーロッパにオリジナルの版型が貸し出され、その二人の手によってオリジナルとはわずかに色の違う無認可のプリントが250部制作され、裏面には”Published by Sunday B. Morning”と”Fill in Your own Signature”のスタンプがおされました。 ウォーホルはヨーロッパ・エディションのことをよく知っていた上で、数点に《This is not by me》とサインし、親しい友人としてその後もふたりと交友を続けたようです。「どこにでもあるイメージを、誰もが制作可能なシルクスクリーン技法で複製する」というのはウォーホル芸術の根幹であり、Sunday B. Morningは、ウォーホル自身の哲学的な意味を体現したといえる作品です。

展示されているのは、ウォーホルの代表作であるマリリン・モンローやキャンベルスープなど。 おそらく、本物と比べると微妙に違うのだろうが、並べて見比べないと違いはわからない。

それにしても退屈だ。インパクトはすごいし、クールではある。でも、いい加減ウォーホルの絵は見飽きた。複製を前提とした作品ゆえ、あちこちでお目にかかる機会があるからだ。

また、ホンモノをじかに見なければ迫力が伝わらない、ということもない。悪いが、本とかで見るだけでもはや十分。 ウォーホル自体が僕にとっては陳腐化しているのに、さらにそのウォーホルの作品の他人様によるパクリコピー(作品性を踏まえれば的外れな表現だが、あえてこう表現する)ともなれば、興味が湧かない。

・・・というのを認識できたので、とても面白い展示だった。 なお、会場入口で撮影した、この写真に写っているのはホンモノのウォーホルだった。

(2014.02.04)

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