第17回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展@国立新美術館

第17回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展

17回目を数える、国内外のアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門で優れた作品を表彰するイベント。

第17回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展

会場内はついたてが一切ないぶち抜きの広いスペースになっていて、開放感がある。

こういう「今、まさに消費され、一般人の目に触れている」作品が国によって顕彰されるということはとてもすばらしいと思う。意味不明なアートばっかりが「現代アート」じゃない。大衆迎合的なものだってアートだし、もっと評価されたっていい。

第17回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展

「ジョジョリオン」が大賞を受賞していたが、展示そのものには一切どういう賞を受賞したのかの記載がないし、選定者の評なんてものもない。ただひたすら、会場内に陳列してあるだけ。それがまたクールでよかった。(注:公式webサイトにはちゃんと評や本人談が掲載されている)

個人的には、エンターテインメント部門の大賞作であった「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」にはぶったまげた。 1989年、F1日本GP予選でアイルトン・セナがたたき出した世界最速ラップのテレメタリー(エンジン回転数やアクセル開度などをリアルタイムに計測し、ピットに送信する仕組み)データをもとに、当時の走りとエンジン音を再現したもの。

最初は、当時録音された音をそのまま流しているのだろうと思っていたが、全部当時のデータをもとに新たに作り上げたものだと知り、仰天。 音を最初に聞いて、「ふーん」と思った程度だったが、その後、メイキング映像を見て唖然とした。 その映像はホンダのサイトで見ることができる。

結局、この会場には二時間半も滞在した。 過去どんな展示会よりも長時間満喫した。とても楽しいひとときだった。

(2014.02.11)

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