最近、殆ど本を読んでいない。一年に2、3冊程度か。 なので、「ブックカバー」といわれても全然興味がない。
しかし、読書好きな友達が身近にいるので、その人との会話のネタになるな、という軽い気持ちで訪問。
しかしこれが大当たり。 「架空の書店の、架空のブックカバー」というお題で、プロのイラストレーターから普通の素人さんまでがいろいろ作ってみました、という展示。
「ブックカバー」というのは、皮製のようなしっかりしたものだと思ったけど、違った。 新刊本を買ったときに、本屋がサービスで包装してくれる紙のことだ。 その紙が、本当に多様なイラストで彩られている。
「約100人の」という名前のとおり、ずらりと100枚近く、完全オリジナルのブックカバーが張り出されている。 それぞれのブックカバーは販売もされていた。 1枚単位のばら売りはされておらず、5枚525円。
1枚、とても気に入ったブックカバーがあった。 それが欲しくなったので、残り4枚を選ぶことになって急に真剣モード。 数分で会場を後にするつもりだったのに、腰をすえてじっくりと吟味してしまった。
「見るアート」と「買うアート」というのは、似ているけどちょっと違う。 出費するわけだから、作品を見る目つきが変わる。緊張感を持って、あれこれ考えながら選んだ時間はとても楽しかった。
このときに「とても気に入ったブックカバー」が、イラストレーターの白根ゆたんぽ氏の絵だった。この後数年経って、彼の作品をギャラリーで購入し、2018年現在ではリビングの一番目立つところに飾っている。
(2014.03.16)
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