
Kaikai Kiki galleryでタカノ綾の個展が開かれている、というので行ってみた。
この人の作品はガーリーといえるのだろうか。主に女の子の絵が描かれるが、それは子供が描いた絵のような純真さがある。
「エロティック」とか「グロテスク」といわれることもある絵だが、女性が肉感的な描かれ方をされることはなく、表面的なエロスは感じられない。これらの作品を「漫画」と称すると稚拙な絵に見える。でも、「アート」と称すると、なるほどアートな気がする。
ギャラリーでは、ちょうどタカノ綾本人によるトークショーが行われており、スペースの半分が客でいっぱいになっていた。 おかげですべての作品を見ることができず、残念。トークショーの内容は、宇宙人はいるという話で、月に住んでいるとかなんとか。
不便なところにあるギャラリーに、わざわざやってくる客だからそれなりのタカノ綾ファンなのだろう。
やはり女性が多く、年齢層は若くもなく年寄りでもなく、といった感じだった。みんなの後姿しか見ていないので詳細は不明だけど。
独自の世界感を持つ絵なので、僕はすんなり咀嚼できなかった。 でもしばらく眺めていたら、馴染んできそうな気がする、そんな距離感の絵だった。
(2014.03.29)
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