若手作家たちの最新作品が1点ずつずらりと並ぶ展示。 これがかなり面白かった。
2014年製作の作品が中心。だから、作家が感じている「今」というのを、自分自身も共有しているというのがいい。
過去の作家の作品を見る際、どうしても「当時はこういう画風がはやっていた」とか「戦争の影響で」とか「この頃は作家の奥さんが亡くなって、それが色濃く作品に出ていて」といった、その作家と周辺の歴史みたいなものを理解しなければならない。正直面倒。
でも、ここで展示されている作品たちは、まさに「今」であり、僕自身が見聞きしている世界とリアルタイムでつながっている。 だからこそ、作家ごとの画風の違いや、テーマの選び方、扱い方というのが面白い。
個々の作品は荒削りだけど、数十点に及ぶ展示全体を見ていけば相当に楽しめる展示だった。売り物だったら購入したい、という絵もいくつもあり、わくわくさせられた。 こういう展示はまた見たいものだ。
(2014.06.13)
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