d47 MUSEUMはいつも独創的な着眼点で地方を切り取ってくれて面白い。
大抵、1都道府県のみを紹介する新刊雑誌が発売になるタイミングで、その特集自治体の物産を紹介する展覧会をやっている。

しかし今回は、「デザイン物産2014」として、47都道府県それぞれのデザイン的にすぐれたものを一挙に紹介している。
これがまた面白い。地味だけど。
それぞれの都道府県ごとに、「元々昔からあるデザイン」と「昔からのデザインに今風の変化を加えたもの」とを紹介している。

時には酒瓶だったり、ろうそくや昆布のパッケージだったり、木工細工だったり。
単なる物産展にありがちな社会科の授業的というか、辛気くささが少ない。
「デザイン的に優れている」という観点で取り上げられた、町中に溶け込んでいるような地味な商品などは見ていていろいろな気づきを与えてくれ、面白い。
入場無料だし、10月までやっているし、渋谷に行く用事があれば立ち寄ってみるといい。
一人で見るよりも、複数の気心知れた人と一緒に行って、わいわいと思い出話込みでデザイン論を語ると面白いと思う。
(2014.08.11)
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