
浮世絵専門の美術館だが、一体この一年で何回足を運んだことか。
浮世絵は大胆な色使いと独創的な構図で、見ていてとても面白いものだ。
とはいえ、歴史の教科書的でありつまらないものも多いけど。 今回は、オカルトをテーマにした展示。
会期を3つにわけ、展示を途中で入れ替えていた。
僕が訪れた時は、「幽霊」の浮世絵。 「お岩さん」をはじめとし、怪談話の絵が多数。
定番の、「足がない」「片目が腫れてふさがっている」「青白い顔、あばら骨が浮き上がった胸」というものが多い。
そういえば、いまやすっかり「幽霊」って話は巷では聞かなくなった。心霊写真というのも、なりをひそめてしまった。そんなことを展示を見ながら思った。
とはいっても、「心霊スポット」のようなものは相変わらずあるし、「超常現象」的な話はたくさん聞く。しかしその中に幽霊そのものが出てくるということは少ない。
子供の頃、「日本の幽霊は足がないので音もなく現れるが、西洋の幽霊は足があって足音もする」という話を聞いて戦慄したものだ。 時代の流れと共に、「現代科学では語れないもの」というのは移り変わっていく。
(2014.08.24)
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