ヴァニラ画廊やるなぁ。ラブドールの展覧会が終わったと思ったら、今度は昔の縁日でよくあったという「見世物小屋」の展示だ。
もう、「画廊」じゃなくなってる。
安田興業社、というのは岐阜に本拠がある見世物小屋。
最近はさすがに活動が下火になったようだが、昔は大道芸からうさんくさいものまで、いろいろ見せていたらしい。
その際使った絵看板や実際に見世物として使った人形などが展示されているんだが、これがワクワクせずにはおれない内容。
「へび女」の絵看板は、なにやらジャングルの洞窟の奥のようなところで、美女の鼻や口から蛇がにょろにょろしている絵がバーンと描かれている。そして、それを発見して驚愕している探検隊員の男性も。
「川口浩探検隊」を彷彿とさせ、オカルト好き・いかがわしい物好きだった僕としてはたまらない。
ほかにも、ベトちゃんドクちゃんのような「上半身だけ二つに分かれた奇形児」とかもある。
「100万分の1の可能性とはいえ・・・悪魔のような!」みたいなあおりが書いてあり、当時における障害者に対する扱いの雑さも、むしろ興味深い。
下半身がタコのような足になっている「たこ娘」をはじめ、「かに男」「電気人間」など、当時はいったいどんな世の中だったんだ状態。
もちろん、実際に奇形な人が見世物小屋に出ていたこともあったようだが、多くはうそっぱちだったようだ。
言葉巧みな詐欺みたいなものだ。 「だまされたッ!」というのも込みで楽しむのが、当時の見世物小屋だったらしい。おおらかでいいね。
今だったら、すぐにSNSやら口コミサイトに書かれておしまいだ。
(2014.09.05)
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