女性の写真を撮り続けているインベカヲリ★の個展。
「やっぱ月帰るわ、私。」という個展タイトルは、本人が昨年発売した写真集のタイトルと同じ。竹取物語を彷彿とさせる名前だが、あっけらかんぶりがいかにも現代的であり、ちゃらくて楽しいネーミングだ。
こういう名前を思いつくセンスがうらやましい。
僕も、自分のサイトのコーナー名でこういう名前を付けてみたいものだ。どのコーナーも堅い名前ばっかりだから。
写真に写っている女性たちは、その殆どが若いけど美人とはいえない。そして何よりも、幸薄そうな感じがある。
そういう被写体を狙って撮影したのだとは思う。
全ての写真において、なんだか不安感というか、不確実性、不透明性を感じさせられ、この世の中の生きづらさのようなものを感じずにはいられない。
最近、Facebookなんぞで「人生謳歌してます!楽しいです!ドヤ!」という類の写真ばっかりみているので、こういう謎めいた、影のある写真をみると結構インパクトが強い。
自分の都合の良い部分だけを切り取った写真が並ぶFacebookの真逆、裏Facebook的な写真だな、という印象を受けた。
(2014.09.06)
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