2014年夏の平成中村座NY公演の様子を中心に、歌舞伎が世界で公演される際にまつわるエトセトラを紹介する展示。
「海外のメディアなどでも激賞されました」的な話もいいけど、現地の人たちに理解してもらうための工夫とか、演出の仕方とか、スケジュールとか、そういう舞台背景をもっと知りたかった。
ビザの申請をしました、といってその申請用紙がとじられたファイルは展示されているんだけど、どういう内容なのか、どういう許可が下りたのかなどがわからないので展示品としてはあまり意味を感じない。
アメリカは各職人さんごとに組合があってルールが厳しく、稽古中にコーヒータイムでみんないなくなったり、大道具を勝手に別の仕事の人が触ってはいけないとかいろいろあったらしい。
そういう「こぼれ話」はとても興味深いので、もっと詳しく文化の違い、制度の違いを教えて欲しかった。
しかしそういうのは、書籍で読め、ということだろうか?僕が知りたいことというのは、ギャラリーで展示するという性質ではないかもしれない。
歌舞伎座の前には、平均年齢70歳オーバーの団体さんがひしめいていた。
この人たちがお亡くなりになる10年後、20年後は次世代の人たちが歌舞伎の人気を支えるのだろうか?
(2014.12.02)
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