Perfumeのライブ演出で有名になったクリエイター集団「ライゾマティクス」。
最先端感をうまくキャッチし表現する才能は日本トップクラスだ。
最近では東京都現代美術館でもその作品が展示されるなど、「エンターテイメント」の域にとどまらずアートの領域にまで達している。
そんなライゾマティクスが作った、「巨大なアナログシンセサイザー」が丸ビルのロビーに展示されるというので見てきた。
昔、1970年代末にYMOがライブパフォーマンスをする際、ステージ中央にシンセサイザーが設置されていたものだ。
ものすごく巨大で、ケーブルがあちこちからにょきにょきでている異様さ。
当時はそれが最先端でかっちょよかった。
そのYMOのシンセサイザーは「タンス」と呼ばれていたが、今回のシンセサイザーはそのタンスよりもでかい。 というか、音の調整のための各種つまみやキーボードといったすべてがでかい。
こういうものを実際にいじりながら、音やリズムを作っていきましょう、という体験型の作品だ。通りすがりの人でも、自由につまみ類を調整することができる。
僕が大学時代、貯めたバイト代で買ったシンセサイザーはDX7-IIだった。FM音源を搭載しているものだが、その波形をいじるというところでつまづいてしまい、宝の持ち腐れになってしまった。
昔は、音を作るというのはものすごく大変なことだった。 保存するメディアなんてのも殆どなかったので、ファミコンカセット型のカートリッジを高値で買わないといけなかったりしたし。
そんな昔のことを思い出させられた、展示だった。
(2015.03.20)
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