江戸時代活躍した、木彫りの仏像を多数作った二人の作品が展示されている。
展示物のほぼ全てが木仏であり、迫力がある。
円空の仏像は、よく言えば素朴、悪く言えばヘタウマだ。北海道みやげのニポポ人形とどっこいどっこい、という作品もある。 でも、円空がすばらしいのは、そういう作品であっても多数作り続けたということだ。
12万体作る、と祈願したらしく、実際に現在にも残っているのは5,000体以上。 継続は力なり、というのはその通りだと思った。
いや、円空の作品の芸術性を無視してこんなことを言うのもえらそうだけど。 お寺の本堂でご本尊として鎮座する仏像にはなれないっぽい、そんな作品だが、ああいう芸術芸術した完成度の高さがない分、むしろ日常使いの信仰(?)にはもってこいな仏様ばかりだ。
これらの作品を見て思った。 「ああ、大手マスコミが作るテレビやニュースに飽き飽きとした人たちが2ちゃんねるやYoutuberやニコ生なんかを楽しむのと似た感情かも」と。
(2015.03.22)
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