砧公園の中にある世田谷美術館は初訪問だ。
最寄り駅である用賀から徒歩で20分近くかかるので、面倒臭くて行ったことがなかった。
今回は、砧にスタジオを持っている東宝をテーマに、東宝が手がけた映画を「七人の侍」「ゴジラ」を皮切りにいろいろ紹介していくというものだった。
昔の映画ポスターが多数展示されていて、面白い。「映画ポスター絵」独特の劇画調リアルさと、独特の色合いと文字、そして大げさな売り文句。昔はとにかくエネルギッシュだ。
昔の人たちは、映画ポスターを見て、一体どんな映画なんだろう!とワクワクしながら封切り日を待っていたのだろう。そういう想像力というのは、この21世紀は殆どなくなってしまった。残念なことだけど、時代の流れである以上しかたがないことだ。
昔のプロレスは、「海外からまだ見ぬ強豪が!」なんてのがゴロゴロしていた。しかし今じゃそんなのは無理で、来日前に素性がモロバレしてしまっている。
でも、今この情報化社会だって未来はどうなるかわからない。100年後なんて、我々が想像もつかないくらい進化して、とんでもないことになっているのだろう。 いずれは、口から発する言語ってものすら失われてしまうのかもね。テレパシーというか、意思もネットでやりとりする。
(2015.03.29)
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